【ハリー・ポッター】編
236 ラブグッド家へ
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まだ擦り合ってないのか、アニーとハーマイオニーは呆気に取られた様な表情で短く返すことしか出来ていない。
「良い紅茶まで出して頂いて重ね重ね、ありがとうございます」
アニーとハーマイオニーの挨拶もそこそこに、ゼノフィリウス──ゼノフィリウスさんが淹れてくれていた紅茶を一口啜り、改めて礼を述べる。しかし、やはりゼノフィリウスさんは大して気にした様子ではない。
……寧ろ、本当にルーナの友達である俺達をもてなせて嬉しそうですらもある。
(……悪い意味で知識≠ノ引っ張られてたか…)
そんなゼノフィリウスさんを見て、内心で俺はそう反省する。
俺はゼノフィリウス・ラブグッド≠ニ云う人物に対して良い印象が無かったが、原作≠ナはハリー・ポッター≠≪死喰い人≫に売ったのは一人娘であるルーナが人質に取られたからだった。
この部屋の写真を見るに、ゼノフィリウスさんからしたらルーナは──ルーナからしてもゼノフィリウスは唯一無二の肉親と推測出来る。……ゼノフィリウス・ラブグッド≠ヘ一人娘をどうしても失う訳にはいかなかったのだろう。
しかし今はルーナはラブグッド家に健在している。……状況≠ネんてモノはいつだって、どうとでも変遷するものだと云う事を改めて学習。
「ここに来たのは他でも有りません。ゼノフィリウス・ラブグッドさん──貴方に2つほどお願いしたいことが有るからです」
「……私に、頼みごと…? ……ふむ、続けてくれ」
ゼノフィリウスさんの目が細くなるが、訝っているだけらしいので俺は人差し指を立てながら続ける。
「一つ。……【ザ・クィブラー】に探査呪文≠ェ掛かっているから名前をいってはいけない例のあの人≠フ名前は本当に言えなくなった≠ニな旨の記事を投稿された情報≠ニして′f載して下さい」
「……情報元と信憑性の程は?」
「情報源は俺が不意に漏らしてしまったその語句≠フ、その数分後に襲ってきたアントニン・ドロホフとソーフィン・ロウルです。撃退・捕縛した後開心術≠ナ二人の心を覗きましたので信憑性は充分に高いかと」
「……それが本当なら、由々しき事態だ。……了解した。確約は出来ぬが任されよう」
「二つ──ん? どうしたアニー」
「そこからはボクが言うよ、ロン」
人差し指を立てた状態のまま中指を立て──ようとしたが、アニーに遮られる。……確かにゼノフィリウスさんへの依頼の内の1つはアニーから説明してもらった方が早いものがあったので、アニーに任せる事にした。
「遮ってすみません。どうしてもこの件≠セけはボクからお願いしたかったものですから」
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