【ハリー・ポッター】編
235 結婚式
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を見計らいながらフェードアウトするのだが、ゼノフィリウス・ラブグットにはお願い≠ェあったので、二人へはちゃんと対応する。
……もちろん、今までお客様の対応に手を抜いている訳ではないのだが。
閑話休題。
ゼノフィリウス・ラブグッド(仮)は自身を見る俺の視線に気付いたのか、あちらから自己紹介してきた。
「初めまして。ゼノフィリウス・ラブグッド。ルーナの父だ」
「こちらこそ初めまして。俺は…」
予想が外れなかった事に軽く安堵しながら自己紹介には自己紹介で返そうかと思ったが、ゼノフィリウスは手を振る様な動作で制する。……俺(ロナルド・ウィーズリー)の事は知っている≠ニ云う事だろうか。
俺の自意識過剰でなければ、ルーナとはジニーの友達と云うこともあて≪プロメテウス≫ではよく話していた。……以前ルーナとの雑談で、ルーナは既に母が逝去していて、父子家庭だと云うことも聞いている。
そしてルーナは、これはルーナからしたら憤懣やる方ないの想像だろうが──≪プロメテウス≫以外にコミュニティを持っていない様にも見える。
……だとするなら、夏休みで帰省した時に俺達、≪プロメテウス≫の話題がラブグット家の食卓等でルーナの口から出るのはおかしくない。
(……ならゼノフィリウス(ちちおや)≠ネら俺達の事もルーナから聞いて知ってるか…)
「君はロナルド・ウィーズリー君だろ? よくルーナから君の話を聞いているよ。いつも娘と仲良くしてくれてありがとう。……これからも是非ともルーナと仲良くしてやってくれ」
「こちらこそ。……あ、それ≠チて…」
バカ親≠拗らせていないゼノフィリウスの態度にまたもや安堵しながらゼノフィリウスから差し出された握手に応じる。
……その時、彼の首もとから出てきた金色≠見逃さなかった。
「……ラブグットさん、つかぬことをお訊きしますが──貴方は探求者≠ナすね?」
「……君もかね?」
ゼノフィリウスからの問いに首肯で返すと、彼の瞳が心無しか輝く。それは宛ら同士≠見付けたオタク≠ナあった。
……寧ろ俺は保持者≠ネのだが、そこは詳らかに語らなくても良いだろう。俺はゼノフィリウスの近くへ近寄り、小声で「ええ…」と含み≠持たせてから続けた。
「……おおよそ──まだ推論の域を出ませんが、3つの秘宝≠フ足跡を特定出来ました」
「ほう…。……詳しく聞きたいところではあるが…」
「今は祝いの席ですからね」
そんなこんなで、ゼノフィリウスとアポイントメントを取り付ける事に成功したのであった。
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