【ハリー・ポッター】編
234 遺贈品
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物で、なんとダンブルドア校長先生が開発した物だったとか。
本は【吟遊詩人ビードルの物語】と云う、云わば【眠れる森の美女】や【シンデレラ】のような童話の短編集。
本とライターは良い。問題は羊皮紙だ。羊皮紙のサイズは2枚ともA4ほどとそう気にする事では無かったのだが、書かれている内容──と文字が問題だった。
……2枚とも日本語≠ナ書かれていたのだ。
内容は以下の通り。
――――――――――――――
世界を股に掛ける悪人だ。
分が悪いのはわかっている。
流浪の身にもしてしまう。
全ては私の不徳と致すところ。
――――――――――――――
「……あー、なんつーか、これは…」
(……? ……あー、なるほどなるほど、スネイプ先生ね)
羊皮紙自体のサイズに見あわない文量と、その内容に対して一瞬だけ頭を傾げるが、直ぐにダンブルドア校長先生が伝えたかったであろう内容が判る。ボクより早く呆れた様にため息をついていたあたり、ロンもまたダンブルドア校長先生からの正しい遺言状を受け取ったのだろう。
「……もう判ったの?」
「単純な縦読みだよ。……ほら、こんな風にすると…」
ロンはいまだ理解出来てなかったハーマイオニーに文頭の文字以外を隠して見せる。ハーマイオニーもスネイプ先生が獅子身中の虫である事を知っているので「あっ…」と声を上げるだけに留まった。
そして…
(……んん?)
次の羊皮紙に目を通し、数秒意味不明な文字列に目を回す。……判るのは日本語で書かれている≠ニ云うことだけ。
しかし、これではさすがに情報が少なく、他に手掛かりが無いかと調べていると──ふと羊皮紙の上部の端にダンブルドア校長先生の殴り書きだろうか、[HH]と云う文字が三日月の様な図形にくるまっているのを確認する。
「……これは──2枚とも日本語ね。……でも、この[HH]って何かしら?」
ハーマイオニーの疑問も尤もで、ボクもこう云った暗号の類いは嫌いでは無いが、まだまだ情報が少ない。いっそハンタの事かな?≠ニ投げ遣りに考えていると不意にロンが口を開く。
……ちなみに、ロンが造りハーマイオニーとボクにプレゼントしてくれた翻訳メガネ≠フお陰でハーマイオニーも苦もなくダンブルドア校長先生からのこの遺言状を読むことが出来ている。
閑話休題。
「[HH]──多分、ヘルガ・ハッフルパフだな」
「……ハッフルパフと云えば忍耐力とアナグマ…っ」
自分でアナグマ>氛汞Badger≠ニ口にしていて思い至る。この遺言状に書かれている言語は日本語≠セ。……Badger≠ヘアナグマ≠フ他にも和訳が有
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