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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
233 白£トちて
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きそうな内容だが、その公算は低いと俺は見ている。……何故なら、信頼を得てしまったら、これ以降もずっとお辞儀さん≠ゥらの信頼(おねがい)≠ノ応えられるように努力し続けなければならない。それはここ一年のドラコの変調を見る限り、難しいだろう。

だとすればこうも思うはずだ。あのパワハラ上司(ハゲ)死なねーかな>氛氓ニ。

……もちろんそれは俺、アニー、ダンブルドア校長、の希望的観測でしかないが、少なくと今日お辞儀さん%「滅のイージーモードルート≠ノ入ったのは確かだ。

お辞儀さん≠ェ討滅されたとすると、ドラコは得るものがある。

それは云うまでもなく家族の安寧(あんねい)=B

そもそも、ドラコがダンブルドア校長を殺そうとここ一年頑張っていたのは父親(ルシウス・マルフォイ)の事があってだ。……これも推量でしかないが、【ハリー・ポッターと死の秘宝‐part2‐】を観る限り(あなが)ち間違っていないだろう。

(……さて…)

現状の纏めはさて置き、主がマクゴナガル先生に代わってしまった校長室へアニーとハーマイオニーを伴って入室する。

ダンブルドア校長の葬儀は(おごそ)かに終わり、後はホグワーツ特急≠ノ乗るだけ≠ニなっていたのだが、俺とアニー、ハーマイオニーはマクゴナガル先生から呼び出されていた。

一応マクゴナガル校長≠ニ言い換えるべきか──マクゴナガル校長はどことなく所在無さげに、6月30日まではダンブルドア前校長が座っていた椅子に腰を掛けていて、入室してきた俺とアニー、ハーマイオニーを見る。……その眼力にも、やはりどことなく平素の輝きが感じられない。

「ポッター、ウィーズリー、グレンジャー。三人ともよく来てくれましたね」

「マクゴナガル校長先生…」

「グレンジャー、私は今のところ代理≠ナしかありませんよ」


――“交換(コンウェルテルス)


「顔色がよろしくないみたいですね。……どうぞ」

眼に力がなければ声にも張りは無かった。いたたまれなくて、杖を振って取り替え呪文≠ナホットココアが容れられたマグカップをマクゴナガル先生に差し出す。

マグカップをマクゴナガル先生は湯気の向こうで「……ウィーズリー、どうもありがとう」と短く礼を言い、そのカップに口を付けて「ふぅ…」と一息吐()いて本題を切り出してきた。

「さて、三人とも呼び出された概要については十分に理解しているでしょうが──私が()きたいのはこれ≠ノついてです」

俺のホットココアで幾分か力を取り戻したのか、マクゴナガル先生はさっきまでよりかきびきびとした所作で机の引き出しから三枚の羊皮紙を取り出すとそれを俺たちに突き付けてきた。


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