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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
232 引導
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かった。

そしてそれも束の間で、今度は何かを悟った表情となって訥々(とつとつ)と語り始めた。

「つまりじゃ。……つまりロンは儂にこう言いたいのじゃな? ……アルバス・ダンブルドアよ死ね>氛氓ニ」

「……アルバス・パーシバル・ウルフリック・ブライアン・ダンブルドア≠ニ云う名前は強すぎるのです。……良くも悪くも」

「ロン!」

俺の言外なダンブルドア校長の死を唆す言葉に気付いたらしいアニーが声を荒らげるが、そんなアニーをダンブルドア校長が宥める。

「良いのじゃよアニー。寧ろ儂はロンに礼を述べねばならぬじゃろうて──漸く肩の荷が下りた」

「しかしこれでは…」

「……スラグホーン先生の話を聞いたアニー──それとロンなら判ることじゃろうが、殺人≠ニ云う行為は人の道理に背いた行為じゃ。行き先短い老い耄れの命でとある少年≠フ命と魂の健全性が買えるなら安いものじゃ」

ダンブルドア校長の本気度を感じたアニーはぐぬぬ=Aと黙りこむ。ダンブルドア校長は今度はその瞬間について♂エに訊いてくる。

「しかし、かの少年≠ェ策も無しに儂の前に立つとは思えぬ」

「彼≠ヘ今、ホグワーツにある姿をくらます飾り棚≠ニ【ボージン・アンド・バークス】にあるそれを繋げようとしています」

「っ──確かにそれなら増援*]めるじゃろう。……いやはや、これはかの少年≠ノ一本取られた──本当に賢いやり方じゃ」

アニーも夏休みに【ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ】へと行った時の事を思い出したのか、「……そういえばそんな事もあったけか」と俺の証言を補足しながら頷いている。

……すると、またもやダンブルドア校長は「ロン、最後に訊きたい」と云う前置きで俺に訊ねてきた。

「ロナルド・ウィーズリー──君にとって死≠ニはなんじゃろうか?」

「……死≠ナすか。……目の前に来た時に正しく抗うべきものでしょうか」

「正しく抗うべきもの>氛氓ネるほど、これまた興味深い考え方じゃ。……漸く君のことがほんの少しだけじゃが判った気がする」

ダンブルドア校長からの問い俺の気持ちで以て答えれば、ダンブルドア校長は、いっそ朗らかな表情となる。

そして「二人とも今日はお帰り」と言われたので、その指示通りアニーと共に校長室から退室するのであった。

SIDE END
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