【ハリー・ポッター】編
232 引導
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顏を既に喪っていたらしい。
……蛇足だが、お辞儀さん≠追い返して以来、ずっと闇の魔術に対する防衛術≠フ教師がホグワーツで一年以上勤められた事はなかったそうだ。
また閑話休題。
(さて…)
コーヒーを傾けつつダンブルドア校長への釈明について思考を沈めるのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「こんばんは、アニー、ロン。……適当にお掛け」
俺とアニーはダンブルドア校長の指示通り、すぐそこにあった長椅子に隣り合わせで座る。
時にして今学期の終わりも見えてきた4月の半ば。姿あらわし≠フ試験を間近に控えた今日、アニーからの言葉通りダンブルドア校長から個人授業>氛氓ニはもう呼べないだろうが、俺とアニーは校長室へ呼ばれていた。
いつもの様にダンブルドア校長が淹れてくれたホットコーヒーを口にしてから、会話の先導性を取りたかった俺が一番に口を開いた。
「……俺がここに呼ばれたと云うことは、ついぞ腹を割って話しあわなければならない時が来たと云うことですね」
「……そうなるの」
『ロン、本当に校長先生にぶっちゃけていいの?』
「(ああ──ってより、寧ろここである程度知識≠出しとかないと、ダンブルドア校長から変に怪しまれる。……まぁ、折衝モドキは出来ない事もないから、そう心配すんな)」
隣のアニーが不安そうな顔をしながら念話でそう訊いてくる。俺もまた念話にて返事をしながら首肯を返してやると、その顔を引っ込めた。
「ダンブルドア校長がどこまで俺の異常性≠ノついてご推察いただいたかは存じじませんが、取り敢えずこれだけは言えます。……断片的に≠ニな前置きは付きすが──俺は未来を予見≠オています」
「……ほう、予見≠ゥ」
「はい、予見≠ナす──いえ、予見≠オた≠ニ云ってしまえば少々語弊がありますね」
まずはジャブ程度であるが、どうもダンブルドア校長からのリアクションは芳しくない。……しかしその程度なら、まだ想定内だったので矢継ぎ早に訂正するための言葉を付け加える。
「語弊≠ニな?」
するとダンブルドア校長は語弊≠ニ云う言葉に食い付いた。
……俺の狙い通りに。
「今から大体10年でしょうか。朝起きたら自室にこんなもの≠ェ在ったのに気付きました」
俺はそれにしめしめ≠ニ思いつつ、懐からA4ほどのサイズの羊皮紙を二枚取り出しながら続け、その羊皮紙をダンブルドア校長とアニーにも読めるようにした。
羊皮紙に書かれている概要は、こんな表現はあまり好ましく無いが──要は巧い立ち回り方≠
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