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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
231 巻いていくスタイル
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)の品。……これにサラザール・スリザリン所縁の品があれば──っ」

ホグワーツ博覧会が開催出来ますね≠ニ諧謔(かいぎゃく)を述べる前に言葉を失った。……そう、ボクはサラザール・スリザリンの所縁の品をボブ・オグデン氏の記憶で見ていたのだ。

「スリザリンのロケット…!」

「ああ、儂も今同じ事を考えておった。これで一つを除いて分霊箱(ホークラックス)≠特定する事が出来た。……これもロンのおかげじゃろう」

「……では、あと一つはやっぱりゴドリック・グリフィンドールの所縁のものでしょうか?」

「その可能性は低いじゃろう。……ほれ、あれを見てごらん」

ダンブルドア校長先生の示唆(しさ)する場所を見遣れば、そこには白銀の剣が掛けてあり、しかもご丁寧に札もあって──その札に書かれている文字を読んで、なるほど≠ニ納得する。

札には[“ゴドリック・グリフィンドールの剣”]と記されてあった。

「剣∴ネ外はゴドリック・グリフィンドールの所縁のものは確認されておらぬ。それはヴォルデモート──トムも調べていたはずじゃ」

「それでヴォルデモートはあの剣分霊箱(ホークラックス)≠ノするのは諦めたと?」

「あの剣を持ち出せるのは真のグリフィンドール生≠セけじゃからの」

「血筋≠ゥらして緑一色ですからね」

ダンブルドア校長先生の言葉で納得した。ヴォルデモートはゴーント家の血を継いでいる。それはつまり、ロケットが正当に相続されて来ているならの話だが──サラザール・スリザリンの末裔だと云うことだ。

……ふと、血筋≠竍末裔≠ニ云う言葉(ワード)で思い出した。

「……あ、血筋≠ナ思い出したんですけど、ヴォルデモートはペベレル家≠ニ云う家名の後継者でもありましたよね?」

「おお、よく覚えておったの。確かにヴォルデモートは──ゴーント家はペベレル≠フ後継者じゃ。……じゃが、ペベレル≠ノついて触れておったら学期が終わってしまうから、今はヴォルデモートについてじゃ」

「次は誰の記憶≠ナすか?」

「ホキーと云う屋敷しもべ妖精の記憶じゃ。……しかし、スラグホーン先生の記憶を見るのを急ぐあまり、ヴォルデモートがホグワーツを卒業した話をするのを忘れておったの」

ヴォルデモートの進路。……スラグホーン先生の記憶の印象によれば、若きトム・リドルは昔ダンブルドア校長先生が言ったように──才気煥発≠絵に描いた様な青年であり、その青年の行く先が地味に気になるところなので、ダンブルドア校長先生の話に耳を傾ける。

「【ホグワーツ魔法魔術学校】を君の予想通り──抜群の成績で卒業したトムは、ホグワーツでの教職を望んだ」

「……何だか意外ですね──ですが、ヴォルデ
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