第41話 黒いオーブメント
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い」
俺とフィ―がそう言うと少女は嬉しそうに微笑んで頷いた。
「えへへ、ならお願いしますね」
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―――
「ここがカルデア隧道です」
中央工房からエレベーターを使って地下に降りると薄暗い地下道が続いていた。
「薄暗いね、導力灯が無かったら完全に真っ暗闇になってそう」
「地下というだけあって圧迫感も凄いな……」
洞窟に入ることはそうないので地上とは違う景色につい目を奪われてしまった。
「それでティータ、その設備不良の導力灯はどこにあるの?」
「ルーアン地方側の入り口近くにある導力灯です、でも本当にいいんですか?護衛してもらってもお礼はできそうもないんですが……」
「いいんだって、このままティータを見捨てて君に何かあったら目覚めが悪いからな」
「そういう事、だからあなたは気にしなくていい」
「リートさん、フィルちゃん……はい!お願いしますね!」
俺とフィーがそう言うとティータは嬉しそうに笑顔を浮かべた。ティータとは既に自己紹介を終えているのでお互いに名前を呼びあっている。
俺たちはカルデア隧道の奥を進んでいくが道中はそこまで魔獣に襲われることはなかった、ちゃんと導力灯が効果を発揮している証拠だな。でも……
「リート、あそこ……」
「ああ、あれが問題の導力灯みたいだな……」
前方に魔獣がうじゃうじゃと集まった場所が見えた、どうやらあそこが目的の場所のようだ。
「よし、まずはあの魔獣の群れを片付けるからティータは後ろにいてくれ。フィルはティータの護衛を頼む」
「了解」
ティータをフィルに任せた俺は太刀を抜いて魔獣たちに向かった。まずは小手調べだ。
「四の型、『紅葉切り』!!」
すれ違いざまに複数の斬撃を放ちワーム型の魔獣と亀形の魔獣を4体ほど切り裂いた。俺に気が付いた魔獣たちが攻撃を仕掛けようとしていたがそんな暇は与えはしない。
「遅い、ニの型『疾風』!!」
魔獣たちが攻撃してくる前に俺は居合切りを放ち、残っていた6体ほどの魔獣を切り裂いた。
「……これで終わりか」
太刀を鞘に戻して周囲を確認するが魔獣の気配はない、とりあえずは安全の確保が出来たな。
「二人とも、待たせたな」
「ん、流石リート。準備運動にもならなかったね」
「す、すごいです!消えちゃったと思ったら魔獣が斬られてました!」
「このくらいは大したことないさ。それよりもティータ、導力灯の修理はしなくてもいいのか?」
「あ、そうでした!早速始めちゃいますね」
ティータはそう言うと工具袋からスパナやらドライバ
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