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「で…だ。ログを見たらわかってると思うが人工皮膚が少し剥がれてな。
張り直しを頼む」
「ふっふっふ…そのくらい知ってるだや…
だけど!張り直す必要はないだや!
何故なら!」
コロバセが近くに置いてあったボタンを押すと、床からなにかがせり上がって来た。
「新しい腕を用意してるからだや!」
せり上がって来たなにかはマネキンだった。
そしてその腕だけがリアルだった。
「新しい腕?付け替えるのか?」
「そうだや!タクミちゃんの新作だや!昨日遅くまで調整してたんだや!」
あぁ…それでさっき卵の上で寝てたのか…
「コロバセさん、病院の床にこんな仕掛けしていいのか?」
「…………………誰にも言わないで欲しいだや」
黒雪姫先輩のツッコミにコロバセは弱気になっていた。
いや、そうなるならそもそもやるなよ。
「じゃぁ早く付け替えるだや!そこの女の子も手伝うだや!」
「あ、あぁ…」
「取り敢えず君はハル君の右腕を持つだや」
そしてコロバセが俺の左に、黒雪姫先輩が右に来る。
「じゃぁハル君。腕を外すだや」
はいはい…
服を脱ぎ、上裸になった。
そのまま両腕を水平に伸ばす。
その両腕をコロバセと黒雪姫先輩が掴み…
「ディスコネクト・レフト・アンド・ライト・アーム」
ガチャン!
『両腕の接続が外れています。仮想腕部を展開しました』
とARウィンドウが開いた。
「お?どうしただや先輩ちゃん?」
見ると俺の右手を持った黒雪姫先輩は顔を赤くしていた。
「な、なんでもありません」
「あぁ!わかっただや!ハル君の体に興奮してるんだや」
「ち、違います!」
「そうだや?……うーん…やっぱり何時見ても凄い体だや…。
腹筋は見事に割れてるし…」
まぁ…ね…
「腕が無いからな、せめて足腰とかはしっかりさせときたいのさ。
この腕結構重いしな」
体育なども余程の事が無い限り参加する。
当然この腕を着けて走る訳で…
「そ、そうか。うん立派な心掛けだと思うぞ」
と別の方向を向きながら黒雪姫先輩は言った。
「じゃぁ、新しい腕を着けるだや。その腕はソレに渡すだや」
すると近くにさっきの卵が近づいて来て…
ぴぃー!
と鳴き声を上げてアームを伸ばした。
「な、なんですかコレ!?」
と黒雪姫先輩が驚いた顔を見せた。
「ゲルツェコマだや。万能多脚ロボットだや」
ふーん…あれ?
「お前がコレ造ったのか?お前の専門は義体だろ?」
「私が造っただや。まぁ、本来は小型戦車だや」
「戦車?コレが?」
「金欠だったとき自衛隊に送った小型
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