a=15
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
『昨日暴漢に襲われた。
応戦した時に左腕に傷が付いた。
そんな訳で今日は病院(東大付属)に行く。
家にはナツを残しておくから用が有ればナツに言っておいてくれ。
psあの人と一緒に行くから心配するな』
送信アイコンを押し、チユにメールを出す。
いや…違うな…チユのニューロリンカーにバックドアを仕掛けている奴にメールを送った。
「じゃ、行ってくるぞナツ」
「はいはーい。近い内に例の先輩紹介してね」
「おう」
玄関を出て廊下を歩く。
廊下から見える景色。
今までは何も思わなかった景色。
だけど…
「今も…この景色の中を誰かが戦ってるのかなぁ…」
加速…人間のビートを増幅し精神を加速させるオーバーテクノロジー…
おっと…少しボーっとしていたな…
そう思い、少し急いでエレベーターに向かう。
ショッピングモールがある階層を抜け、エレベーターは一階に到達した。
そしてエントランスを抜け、マンションの敷地を出る。
視界の端にグローバル接続のアイコンが浮かび…
バシィィィ!
世界が一変した。
「お、おぉう…コレが乱入か…」
視界の上…HPゲージを見る。
敵は…アッシュ・ローラー…
あぁ…あのバイク野郎か…
ガイドカーソルの方向は…マンション前の道路の右側からだな…
さてと…行くか…
ガシャン!と足を折り畳み、上空に飛び上がる。
ヒュウィィィィィン…と背中のパーツが現存するどの機器のエンジンとも違う音を発てる。
そのままどんどん上昇する。
体感的にはかなり登っている…
やがて雲を越えた。
つまり、この時点で高度1000メートルを裕に越えた。
「そろそろいいか?」
ガイドカーソルに従い、アッシュ・ローラーに向かう。
こちらは雲の上…あちらには見えていない筈だ…
そして…
ガイドカーソルが真下を指した。
俺はエンジンを切り…
自由落下を始める。
風が、鋼の体を撫でる…
「嗚呼!アァ!いい!実にいい!」
パラシュート無しのスカイダイビング!
はは…はは…ははっ…はは!ははははは!
「最高だ!最高だよシルヴァリオ・アブルホール!」
みるみる内に行動が下がっていくのが判る。
次第に地表の様子が判るようになってきた。
スラスター…点火!
自由落下にスラスターの加速が加わり、更に速度が上がる。
ドォン!と轟くような轟音が響いた…ソニックブームだ。
「はは!そうか!コレが音速の世界か!」
視界の中心にアッシュ・ローラーが見えて来た…
アッシュ・ローラーが何かわめいて居るのが見える
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ