暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2031話
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
月の満月が終わり、影時間の解決についても目処が立ち始めたというのに、特に大きな騒動の類はないままに、日々はすぎていく。
 いや、山岸を苛めていた女が家庭の事情とやらで引っ越していったり、それが原因だったのか山岸のペルソナが進化したり、中間テストで1位を取ったり、順平がチドリとキスをしてペルソナが進化したり、俺と何度も模擬戦を繰り返すも、1発も命中させる事が出来なかった真田が己の不甲斐なさにペルソナを進化させたり……といったように、細々とした事はあったのだが。
 ……ペルソナの進化が細々とした事ではないとは思うが、それはそれ、これはこれだろう。
 ともあれ、本格的に秋になり、その秋も深まり……11月に突入する。
 タルタロスも164階にある封印の間まで到着し、いつものようにレポートも入手し終わった。
 明日には満月になり、最後のイレギュラーシャドウと戦うだろうという予想を皆がして、気合いを入れてる時……俺は、何故か美鶴と共に石焼き芋を食べていた。

「アクセル、少し行儀が悪くないか?」

 屋台で買った石焼き芋を公園のベンチで座りながら食べようとすると、隣に座った美鶴が不安そう……もしくは不満そうに呟く。

「そうか? 折角出来たて熱々の石焼き芋を買ったんだ。なら、熱いうちに食べるのがベストの選択だと思うけどな」

 まぁ、そうは言っても、美鶴は桐条グループのお嬢様だ。
 どこかの店で食べる買い食いならまだしも、こうして屋台で買ってベンチで座って食べる……といった真似は、あまり経験がないのだろう。
 ん? でも以前、屋台でクレープを食べたとか何とか聞いた覚えがあるような……
 美鶴的に、クレープと石焼き芋は別物という認識なんだろうか。
 ともあれ……

「美味いだろ?」

 そう言えば、美鶴は少し恥ずかしそうにしながらも頷く。
 遠赤外線とか、そういう効果もあって、焼き芋は美味いんだよな。
 実際、あの屋台の石焼き芋屋も、大勢が買いに来ていたし。
 石焼き芋、美味いのは分かるが、何故か客の大半は女なんだよな。
 別に男だからって、石焼き芋が嫌いな訳じゃないんだが。
 ともあれ、そんな風に考えつつ俺は美鶴と共に石焼き芋を食べる。
 美鶴の顔には、小さな笑みが浮かぶ。
 ……どうやら、少し元気が出たみたいだな。
 ちなみに、何故俺が美鶴と共に下校デートのような真似をしているのかと言えば、最近美鶴の元気がないからだ。
 その理由は、ペルソナ……正確には、ペルソナの進化だ。
 現在、ゆかり、順平、山岸、真田、天田の5人がペルソナを進化……つまり、人間的に成長している。
 荒垣やコロマルのペルソナは進化していないが、これは元々ペルソナの潜在能力が高い……言うなれば、最初から進化した状態だったからだと予想出来
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ