第二章
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「陸上自衛隊さんのな、空挺部隊だ」
「空挺部隊っていいますと」
「パラシュートで降りる部隊だ、そこに体験入隊だ」
「歌やドラマのお仕事じゃないんですか?」
「ギャラいいぞ、頑張ってくれ」
「あの、ですから」
「明日から早速入隊だ」
光が何か言う暇もなくだ、八条は決めた。そして次の日早速だった。
光は美奈子と共に自衛隊の基地にいた、そこで他のタレント達と共に迷彩服を着せさせてられていた。
そのうえでだ、隣にいる美奈子に尋ねた。
「あの、今からですね」
「そう、訓練を受けてもらうわ」
「まさかパラシュートで空から」
「それはないから」
流石にとだ、美奈子は光に話した。
「安心してね」
「そうですよね、流石に」
「ええ、けれどね」
「それでもですか」
「体当たりでしてもらうから」
このことには変わりがないというのだ。
「訓練をね」
「自衛隊の精鋭部隊の」
「そうよ、今日一日ね」
こうして実際にだった、美奈子は自衛隊の精鋭部隊の訓練を一日受けさせられた。そしてこれははじまりに過ぎず。
八条は美奈子にいつも笑顔でこんなことを言っていた。
「今度は富士の樹海に行ってもらうぞ」
「よし、日本アルプスだ」
「オホーツクまで行ってもらうか、冬だけれどな」
「ナイアガラに突入だ」
「四川省の奥までパンダ観に行ってくれ」
「ネス湖だ、次は」
「よし、インドネシアの密林でオランウータンに会いに行くか」
こうした仕事ばかり来た、日本も世界も飛び回る忙しい生活になり仕事は確かに充実していても受けてもいたが。
それでもだ、光は南極まで行った帰りに同行している美奈子にたまりかねて言った。
「あの、私なんですが」
「今回もお疲れ様」
「いや、お疲れ様じゃなくてですね」
オーストリアまで戻ってそこから空で日本に帰る時に言った言葉だ。
「あの、私何か完全にバラエティ担当ですよね」
「しかも体当たりのね」
「秘境とかばかりですし」
「体力勝負のお仕事ばかりね」
「何で私のお仕事こんなのばかりなんですか?」
美奈子にこのことを聞くのだった。
「一体」
「だって光ちゃん頑丈だから」
「それでなんですか?」
「そう、頑丈だからね」
まさにそれが理由でというのだ。
「そうしたお仕事ばかりね」
「副社長さんが取ってくれてるんですか」
「社長さんとお話してね」
そのうえでというのだ。
「そうしてもらってるの」
「あの、それは幾ら何でも」
「嫌かしら」
「前アマゾン行きましたし」
秘境中の秘境である。
「今度はマチュピチュですよね」
「そうよ、日本から帰って少し休んだらね」
「どうして私のお仕事ってこんなのばかりなんですか」
困った顔で美奈子に問うた。
「一
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