第三章
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「信頼出来ないわね」
「どっちもね」
「次官さんもマスコミも」
「もう絶対にね」
「信頼出来ないわね」
「正体がわかったわ」
どっちのもとだ、夏帆は軽蔑しきった目で言った。
「これからは新聞でもテレビでもね」
「このニュース観る価値ないわね」
「嘘だから」
「とんでもない人達が手を組んで嘘吐いてる」
「その嘘で人を陥としいれようとしている」
「そんなものだからね」
「もうそれがわかったから」
真実、正義の裏のそれがというのだ。
「じゃあね」
「もう聞くまでもないわね」
「こんな連中だってことで」
「もうね」
それこそと話してだ、夏帆達はこの件についてマスコミの言うことは信じない様にした。そして後日だった。
国会でのこの元次官が議員や四国の獣医学部に関わっている元知事の糾弾や証言にしどろもどろになっているのをネットで観てだった、夏帆は友人達に話した。
「碧山茂治さんに言われてたわよ」
「国会議員の?」
「学者さんでもあったわね」
「その前は記者さんで」
「あの人がなの」
「あの次官さんに言ってたの」
「ええ、かなり厳しく追及したけれど」
それに対してというのだ。
「しどろもどろで全く反論出来てなかったわ」
「つまり嘘確定ね」
「そうに決まってるって思ってたけれど」
「実際にだったのね」
「嘘だったのね」
「もうそれがわかったから」
はっきりとだ、ネットもっと言えばユーチューブでその国会での追及の場面を観てだ。
「これ以上はないまでにね、それに知事さんもね」
「知事さん?」
「知事さんっていうと」
「その獣医学部が置かれる県の元知事さんよ」
まさにその該当者だ。
「その人がはっきり言ってたし」
「マスコミや次官さんが言う様なことはなかった」
「そうだったことはなのね」
「知事さんがはっきり言ったの」
「そうだったの」
「ええ、これで本当にはっきりしたことは」
それが何かもだ、夏帆は友人達に話した。今はスターバックスでコーヒーを飲みつつ皆スマホ片手に話をしている。
「マスコミは嘘言っててあの官僚さんは正義の人じゃないってことよ」
「全く逆ね」
「もう凄く卑しくてね」
「顔を見るのが嫌になる位下衆な人」
「そうした人ってことね」
「そうよ、しかしどんな下衆な人も」
こうも言った夏帆だった。
「マスコミの宣伝次第ではね」
「正義派になったりするのね」
「あの報道みたいに」
「正義の告発者とか」
「そうなるのね」
「それがわかったわ、いやあんな人が正義になるとか」
夏帆はこれ以上はないまでに苦々しい顔で話した。
「とんでもないことね」
「そうよね」
「何ていうか酷い話ね」
「どんな卑しい人も報道次第では正義になる」
「そ
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