3.Fの災難/動き出すFate
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。すげえ、眼力で意思疎通可能にしちゃったよこの人。
「二つ質問しても?」
「なんだ?」
「一つ目。俺、これでも今年で二十歳になるんですけども」
いいの?それ。
「問題ない。高校は義務教育ではないからな。世の中には留年という言葉もある」
おい。最悪じゃないかそれは。俺が留年なんて天地がひっくり返って超新星爆発してもあり得ないぞ。こんな地球の本棚持って留年するとか逆に無理だ。
「じゃ二つ目。こいつ、こいしはどうするんです?あづけられる身寄りもないですよ?よって、俺は入学できません。こいつの世話があるんで」
この言葉を飛ばした瞬間、さとりは再びこめかみを抑えた。なぜだ。織斑さんは唖然とし、山田さんは「妹さん思いなんですねぇ〜」とほんわかとした雰囲気を出していた。
そもそも。さとりがいない間は俺がこいしの世話をすることになっていたのだ。これが逆ならば問題ないのだ。さとりはしっかりしてるしな。でもこいしじゃなぁ。家事出来ないし。心配だ。
「……自分の身の心配の前に妹の心配か?」
「当り前じゃないですか」
「即答しないでください!」
何を言ってるんだ。お前だって送り出したくないんだぞ。
「えっ?」
女子高だぞ?本棚によると。女の怖さは尋常じゃない。特に嫉妬は言葉にするのも憚れるほどの陰湿さと恐怖を秘めているらしい。さらにそこに男一人を放り込むわけだろ?うん昼ドラや韓流ドラマのドロドロでギスギスした修羅場になるのは必定。そうなれば、義兄として男性操縦者を抹殺しなければならない」
「レイモンド。お前は声が漏れているぞ。偏見を持ちすぎだ。それと古明地の専用機の能力を忘れてやるな」
あ。やっちゃったZE☆彡
「まったく。…………ハァ。ならお前が責任もって面倒見ろ。それなら学生寮に住むことを許可してやる」
「わかりました。ではお言葉に甘えさせていただきます」
「妹をそんな拾ってきた犬みたいに言わないでください」
さとりが羞恥から帰ってきたらしい。まだ顔真っ赤かなまんまだけど。こいしはまだ寝てる。
「では今後のことを軽く説明する。あとで資料を渡すがそこには無駄なことも書いてある。だから今頭に叩き込め」
教師説明中。
「…………というこだ。わかったな」
「つまり、クラスは織斑先生のクラスで、形式的な入学試験を受ける。ということでいいんですね?」
「うむ。まさに話を聞けなかったやつでも一瞬でわかる解説だったな」
うん。だろうな。
「では試験は来週。入学式はその翌週だ。では邪魔したな古明地」
「じゃあ来週きてくださいね」
「はい。ろくにお構いできなくてすいません」
「そういえば最後にもう一つだけ質問いいですか?」
「答えられる範囲でなら
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