3.Fの災難/動き出すFate
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首相室で検査結果が出てしまいもう二十歳になるにもかかわらず高校一年生をもう一度やることが確定してしまった今日この頃。あの日から数日が経ち何か変わったことがあったかというとぶっちゃけ何もない。あるとしたら今まで並行作業でよかったものがあるものを優先的に進めていかなければならなくなってしまったくらいのものだ。だが、それですべての開発が間に合うかって?間に合うんだなぁ、これが。
「フムフム、『仮面ライダーOOO』、『プトティラコンボ』に専用武器の『メダガブリュウ』か。ラビラビタンタンのフルボトルバスターと似た機構の武器か、実に面白い」
俺の持つ『地球の本棚』ならばさまざまな知識そして情報が入ってくる。発想に困ってストップすることはほぼあり得ない。え?パクリだって?リスペクトと言いたまえよ。さあ、どんどん行こうか。さらにインスピレーションを刺激され作業を加速しようとしたその時に機械音と何故かいるこいしの寝息――良く寝られるな――以外のデバイス音が室内に鳴り響いた。
『ギャーオ、ギャーオ』
「ん?どうした、ファング?」
こいつは恐竜型自立行動防衛メカ『ファングダイナソー』。戦兎さんが開発したドラゴン型自立行動メカ『クローズドラゴン』と同規格で俺が組み上げたメカだ。元ネタというか引用元は風都という街で活動している仮面ライダーWの自立行動デバイスだ。名前もそのまんま引用した。
ファングは身構えているように見えた。ということは、だ。
「誰かがいる、ってことだ」
基本ファングは戦兎さんたちや古明地家の人たちには戦闘態勢を取らない。そう設定しているのだ。なぜか万丈さんは例外なのだが。だからファングが身構えたということは逆説的に俺が知らない人間がここにきているということだ。
俺が立つとファングは俺の右肩に乗ってきた。扉を開けてさとりのもとへ行こうとしたらドアノブに手をかける前に自然に扉が開いた。
開いた扉の前にはさとりとあともう二人、童顔の人とどっかで見たことがあるような人がいた。でも思い出せないから別段大したことはないんだろう。
「お、さとりちょうどよかった。で、そちらのお姉さん方はどちら様で?」
さとりはこめかみを抑えお姉さんの方は目を見開かせ驚いていた。あれ、何かまずいこと言った?俺。
「まったく。……昨日言ったじゃないですか!」
スーパー回想タイム!スタート!
『レイさん。明日なんですけど』
『ん?どしたの?』
『明日の午後一時にIS学園の織斑先生が会いに来るそうなのでそのつもりでいてください』
『んー。りょーかい』
『ちゃんと聞いてるんですか?』
『ん、大丈夫大丈夫』
「ああ、そんなことも(ry「想起『テリブルスーヴニル』!
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