第七章
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キャサリンへはアタックを続けた、そして彼女への気持ちは変わらなかった。
そうしているうちにだ、彼女のメイドとしての契約期間の期限まで来ていたがそれでもだった。彼女はというと。
「参った、どういうつもりなんだ」
「どうされましたか?」
「キャサリン嬢は契約を更新しないらしいんだ」
こうオリバーに話した、休日に自身の書斎に彼を呼んで話した。オリバーは休日ではなかったので屋敷にいたのでだ。
「来期はね」
「そうですか、ではです」
「では?」
「旦那様にとっては六月が来ましたね」
「六月!?まさか」
「まずは契約期間が切れた時です」
こう返したオリバーだった。
「その時をお待ち下さい」
「そう言うんだね」
「はい、それでは」
「だからか」
「私の見立てでは」
「五月は絶対に終わる」
雨が降る時はとだ、リチャードも言った。
「そしてだね」
「六月が来ますね」
「そしてその六月にはです」
「さて、どうなるか」
「その時をお待ち下さい」
「そうさせてもらうよ」
今はとだ、リチャードはオリバーに笑みを浮かべて答えた。そしてキャサリンの契約が切れるまでも告白を続けたが。
やはり断られ続けた、だが契約期間が切れたその日にだ。キャサリンは契約が切れて暇の挨拶をする時にだ。
その挨拶をする相手にだ、まずは深々と頭を下げてから言った。
「これまでお断りしてきたこと申し訳ありません」
「僕の告白をだね」
「はい、そして旦那様のお気持ちは伝わっています」
「じゃあ」
「私でよければ」
今度は顔を上げて真っ赤な顔で応えた。
「宜しくお願いします」
「それじゃあね、ただね」
「ただとは」
「どうして今まで断っていたのかな」
このことを聞くリチャードだった、彼の部屋において見事な席に座って自分の前に立つキャサリンに問うた。
「受けてくれるのなら」
「はい、メイドでしたので」
「この家の」
「それでこの家で働かせている間はです」
「メイドだからなんだ」
「ご主人様のそうしたお話は聞けないと思っていました」
この家で働いていたからだというのだ。
「プライベートのことは」
「メイドはあくまで仕事だね」
「ですから」
この考え故にというのだ。
「私も待っていました」
「今までだね」
「メイドの契約期間が終わるのを」
「契約期間の間は出来ない」
「ですから」
こう考えてというのだ。
「そうしていました」
「成程ね、ビジネスとプライべートは違う」
「結婚したお相手のお家にメイドとして働けるか」
「ちょっと無理だね」
リチャードも言われて思った、流石にそれはとだ。
「何かおかしな感じがするね」
「ですから
「そういうことだね、そして今は」
「はい、契約
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