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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第4話 サイヤ人同士の用事
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るの知ったし、大丈夫だと思うから安心できるかな。同族意識があるのなら信頼はできる。オレとかな」

「………。」

タイバは無言でこちらを見つめる。先程の睨みつけるのと違い、何かを見極めようとするような目だ。

「もしみんなに注意されてもさ、オレがなんとかするし。何か困ったことがあったならオレが助ける。まだ未熟だけどさ、それでも絶対に助けるようにする。誓ってもいい」

「…貴様は…ッ」

「それに折角同じサイヤ人なんだ。互いに手を取り合ってやるのも、いいと思うぜ?」

人は曖昧な言葉では動けない。信用しない。なら確実と誠実、本心から言葉の方が有効的だ。
それは今までの先人たちからの学びでもあり、人との付き合いに大切なことの一つだ。


だからオレは、手を取り合いたい人たちに本心からの言葉を言う。決して裏切らない、と。
困ったら手を貸す、と
仲良くなりたい、と

本心からの言葉でオレは彼に告げる。手を差し伸べる



「―――貴様は…いや、貴方には勝てる気がせんなァ……」

そう言って、初めてみるタイバの純粋から来る笑みを見た。そして、彼はこちらの差し伸べた手に自身の手を伸ばし―――――




「これからよろしく頼む、レッドさん」

「さん付けはいいって、こちらこそよろしくな!タイバ!!」

そして、ここにオレたちサイヤ人は手を取り合った。


オレは妖精の尻尾のサイヤ人として。彼ら同じサイヤ人と手を取り合った。












◆◆◆◆◆◆










 それからというのは、早い話。タイバを代表してサイヤ人の魔道士ギルドが正規ギルドとして誕生した。

最初は評議員も許可しようとしなかったが、妖精の尻尾の総長であるマカロフと、サイヤ人のギルドと同盟を結んだレッド・パッペが会談に参加し、無理矢理であるが許可をもらった。

偶には評議員の手伝いをすることを約束させられるが。

そして誕生したサイヤ人たちのギルドには子供のサイヤ人や成人したサイヤ人が加入した。
保護を求める者、冒険を求める者、夢を追う者、それぞれが入っていった。

そして、サイヤ人のギルドの総長は「タイバ・テルキー」として決定し、ギルドの土地や建物で頭が痛くなるような書類と睨めっこすることが多くなった。
そして、これからクエストが周れるよう手を回し、妖精の尻尾もそちらにクエストを分けたりした。

そんなサイヤ人たちのギルドに属する彼らの中に悪は居ないか、って問いかける者も居たが、それは杞憂な心配だ。
何故なら、ギルドに属する彼らには笑顔が満ち溢れている。

彼らは戦闘狂だ。
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