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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第4話 サイヤ人同士の用事
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やアンタはオレに対して怒りの感情を向けてんだ?」

それが気になっているレッドは思い切って質問をする。もしかしたら自分に向けているわけではないかもしれないが、それでもその目で睨まれるほどのことをした覚えがないのだ。なら

「――――何、只の嫉妬だ。貴様のように幸せそうに生きるサイヤ人を見て怒りを覚えるの当然だろう」

口調は冷静だが顔から怒りが幾段か増す。地雷を踏んだって顔をするレッドは沈黙を置いてから、先程のタイバへの返事をする

「悪いけどオレの居場所は妖精の尻尾だけだ。同じサイヤ人とかも気になるけど、今の場所が好きなんだ。」

そう返された男は「YESしか求めていないが?まぁ予想通りだがな」と言う。当然だろう。サイヤ人は自分の欲望に充実。ならば嫌なら嫌だって言うし、特に相手からの選択なんて自分の選択でなければ答えない。

「なら本来のサイヤ人同士の用事で済ましてやるとしよう。」

「サイヤ人同士の用事…?なんだ、それ」

タイバという男の言葉を聞いて疑問を持って問いかけるレッドだが、それは次の出来事で理解した。


タイバは、レッドとの距離を瞬時で詰めて拳を顔へと放った。その拳の威力で後から風圧を発した
そして、レッドはというと、最初から溜めていた足の力を開放してすぐにまた距離を空ける。
が、空けるのが後ろであったことで発した風圧が彼の頬へと走った。
レッドの頬は風圧で傷が付き、血が流れ出る。それを横目で確認したレッドは構わず、冷静な表情で男に話しかける

「成る程…これがサイヤ人の用事か。確かに、サイヤ人らしいっちゃらしいな。傍迷惑だけど」

そう返すレッドはうっすらとニヤける。やはりレッドもサイヤ人、戦闘狂だった。
そして返されたタイバというと、軽く冷や汗だ。今のは自身の渾身の一撃だったからだ。
さっきの対面で力を隠していたのか、と考え、焦りが生まれる
だが、だからこそ目の前の男の力が我々にも必要だ、と確信する。

そして―――――何よりも強者と闘えるという喜びが表れ純粋な笑みを浮かべる。

「さぁ、()るんだろう?さっさと始めようぜ。じゃないとギルドで今出ている大盛りコースが食えなくなる」

「ああ、()ろうか。これ程の強者、やはり血が滾るものだ」

そう言うタイバは強がりのようだが、それでも闘る気十分。その言葉は本心だ。

男たちの間には合図はない。ただ間には風と共に砂が通り抜ける。そして――――

「――――いくぞォォォオオオオッ!!」

「――――来い」

自分よりも上に立つ男に対して雄叫びと共に飛びかかるタイバに対して、レッドは冷静な声で返す

この闘いこそ、サイヤ人同士の野暮用だろ
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