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蒼穹のカンヘル
二十二枚目
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といって羽の付け根を撫でられる。

「もふもふ…」

ちょっとリアスグレモリーさん!?

彼女も俺の羽に夢中だ…

「うにぃ…」

だんだんと力が抜けて、寝転んでしまった。

「カガリはセラフォルーお姉ちゃんの劵属になったんでしょ?
悪魔の翼はないの?」

「うにぃ…うにぃ?」

悪魔の翼?

あぁ…そう言えば悪魔にも翼があったね…

背中に意識を集中させると、余力が有ることがわかる。

そこに力を込め…

バサッ!

うつ伏せになっている俺の背中から翼が展開された。

「うそだろ…」

「あらあらうふふ…」

「これは…」

上からグザファン、母さん、グレイフィアさんだ。

「うにぃ…?」

「すごーい!翼が十枚ある!」

え?おい、ヴァーリ、今なんて言った?

「あ、本当に十枚ありますね…」

姉さんまで…

後ろを見る…うん…

逆を見る……あぁ…

なるほど…

一番上に二対四枚の龍天使の翼。

右に三枚の堕天使の翼。

左に三枚の悪魔の翼。

系十枚。

「おぉう…十枚って…普通なら上位だぞ…」

「これは…これで…」

「おい、リアスグレモリー、さりげなく他の羽を…ひぁう!」

左…悪魔の翼をさわられ、そちらを向く。

「姉さん…?」

「ああ、いいですわ…なんというか…こう…今の篝を見ていると…
ゾクゾクしますわ!」

ヒィ!?

「姉さん!?」

逃げなきゃ!

じたばたじたばた…

「あら…逃がしませんわよ?」

シュルル!

何かが俺に巻き付いた。

それは鱗の上から俺を縛っていた。

恐る恐る体を見ると…

淡く光る何かが巻き付いていた。

それを辿ると…

「うふふふふ…」

姉さんが見惚れるような笑みを浮かべ、御札を持っていた…

「あら朱乃、マスターしたんですね?」

「ええ…愛の力ですお母様」

そんな愛は求めてない!

「うふふふふ…さぁ…リアスさん、ヴァーリちゃん…篝’で’遊びましょうか…」

あ、ちょっとまって!

助けて!

あ!そこらめぇ!

「にゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

この後目茶苦茶セッ…モフられた。

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