【籠の外の鳥】
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、そう簡単には死ねない。父上にも生きろと言われているから。──ただ、家族や仲間の為ならば、死は厭わない。俺の父が、そうであったように」
「ネジ、お前は──」
(出来れば死なずに済むように、だからこそもっと強くならなければいけない。……俺には、生きて、守り続けたいものが沢山あるから)
ネジは小鳥達が飛び立って行った空を仰ぎ見る。
──鳥籠の鍵は、最初から掛かってなどいない。自らの意志で、自由に飛び立てる。
籠の外の鳥として、ネジは生きると同時に誰が為に死する事をも厭わない上で、その先を見据えてゆくのを躊躇いはしなかった。
《終》
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