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リリなのinボクらの太陽サーガ
継承のメモリーキューブ
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が理なのだと信じて……この胸に後悔という消えない傷跡を残し、代わりに世界を守った」

「ドライバー……? その呼び方、覚えがある……つまりお前の正体は……!」

「マキナのおかげで再び目覚めた俺は、彼女が死んだ後に続く世界を見た。マキナのような人間が生きる未来なら、守った甲斐があると思えた。この後悔も何とか受け入れられるほどに。だが……世界はまたしても、俺が大切に思ったヒトを排除した。後悔の傷跡をまたしても抉りだした。だから俺は決めた、世界を優先して大事なヒトを守れないなら、俺は世界を敵に回してでも大事なヒトを守る。もうあんな後悔、したくないからな」

「やはり、ギア・バーラーだったのか……! それもベルカ史上で最も忌まわしき存在、悪魔レメゲトン……! あの聖王オリヴィエを殺した、最悪のゴーレム……!」

「その名で俺を呼ぶな。その名で呼んでいいのは、お前じゃない……!」

どうしよう……彼の過去がサラッと出て来たことより、堂々と殺し文句を目の前で言いまくってるせいで、身体が一気にかぁーッと熱くなってきた。にしてもケイオスって、人間じゃなくてゴーレムだったんだ。でも私は、彼が人間じゃなかったことを、むしろ嬉しく思っていた。だって……次元世界の人間は、どうしても怖いから……。

「はいはい、ウザい局員達を良い感じに叩きのめしてスッキリしましたし、私達も撤収しますよ! IS・シルバーカーテン!」

辟易した顔のクアットロが手の平から閃光を放ち、全員の視界が一瞬奪われる。すぐに光は収まったのだが、そこで目に入った光景を見た私はたまらず噴き出しそうになった。なぜなら……、

「んな、俺の銃がレジアス中将に!? しかも海パンじゃねぇか! って、俺も隊長も海パン一丁になってるし!? バリアジャケットどこ行った!?」

「む、俺の槍もレジアスになってるぞ!? どうなっている!?」

「まるでモデルを置き換えられたみたいに無表情で直立してるわね……黒いピッチピチのビキニパンツ一丁でピーンと姿勢正しく。見た目があまりにアレ過ぎる……うん、キモイ♪」

「って、ちょ……く、クイントさんも他人の事言ってる場合じゃない! あなたも色んな意味でヤバいって!?」

「へ? ヤバいって何が?」

「何がって……服だよ服! パッと見全裸で謎の白い光しか身にまとってないぞ!!!」

「全裸? …………きゃぁああああああ!!!?? なんでこんな格好になってるのぉおおお!!!???」

「恐らく幻影魔法か何かで女性は全裸(謎の光規制有り)に見えるようにしているんだろう。実際に全裸になってる訳ではないのだろうが、まぁ、効果てきめんだな……」

……今のうちに逃げよう。
視線で合図を送ると、ケイオスは頷いて私の手を引いて走り出した。チ
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