暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
テリーの食事と再会の聖剣
第31話 テリーのご飯はいずこへ?植物地獄、ウールジャングルに迎え!
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羽根では飛べないのでこうして上に行くしかないのですが胸に引っかかって上りにくいですわね。
「ふぅー、だいぶ登ったな……」
「随分登ったけど一体何百メートルあるんだろうね」
「しかもこんなに細いのに俺の体重230キロを余裕で支えるほどの耐久性……これだけの規模だと森の上にビルを建設しても持ちこたえるかも知れないな」
「でもそれがビルじゃなくて食材だったらと思うとワクワクしてきますね」
「よし、急いでここを登っちまうぞ!」
「はい、イッセーさん!」
「私もがんばっちゃいますね!」
イッセー君や祐斗くん、小猫ちゃんとアーシアちゃん、そしてルフェイちゃんはテリーちゃんを連れてどんどん登っていっていますわ。ふふっ、さっきまで冷たい殺気を放っていた人物とは思えないくらいのはしゃぎっぷりですわね、でもそこがまた可愛いですわ。
「……」
「あら、リアス。どうかしたの?」
隣にいるリアスに様子がおかしかったのでわたくしは声をかけました。するとリアスは慌てた様子で反応しました。
「あ、ごめんなさい。何か用かしら?」
「……リアス、大丈夫ですの?何か思い悩んでいるように見えたけど」
「……ちょっとさっきのイッセーのことを思い出していてね」
「さっきのイッセー君というとテリーちゃんがゴブリンプラントと戦っていた時のイッセー君かしら」
「ええ、そうよ。あの時イッセーはテリーを成長させるためにワザと冷たい態度を取っていたじゃない。私、眷属に何かあったら助けようってばかり思っていたから時にはああいう判断も必要なんだなって思ったの」
「リアス……」
リアスは苦笑していましたがきっと自分の未熟な部分を知って思い悩んでいますのね。
「リアス、わたくしが言うのもなんですがあなたは変わったわ。昔のあなたは我儘な部分もあったけど今は頼りになる王だとわたくしは思っています。確かにイッセー君と比べたらあなたはまだまだ下もいい所、でもそれはわたくしたちも同じ事ですわ。今は自分のペースで成長していくのが一番だと思います、そうじゃない?」
「朱乃……そうね、ちょっと焦ってたのかも知れないわね。ありがとう、支えてくれて」
「当然ですわ、わたくしはあなたの一番の親友なのですから」
リアスの悩みを聞いたわたくしはこれからもリアスの力になると固く思いましたわ、それは祐斗君も小猫ちゃんも同じ気持ちのはずです。
「ふふっ、じゃあ行きましょう。イッセーたちが待ってるわ」
「そうね、早くいかないと小猫ちゃんにイッセー君を独り占めされてしまいますわ」
「ぶれないわね、あなたも……」
それからも樹の上を目指して登り続けてようやく天辺までたどり着くことができました。そこには素晴らしい光景が広
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