暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
テリーの食事と再会の聖剣
第31話 テリーのご飯はいずこへ?植物地獄、ウールジャングルに迎え!
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一体なんなの?
「厄介だな。幹を少しかじり取ったくらいじゃ直に再生しちまう、しかもそこから新しい根を増やして増えるだけ。あのままじゃテリーに勝ち目はない」
イッセーはそう言うが一切手を貸そうとはしなかった。
「イッセー、どうしてテリーを助けないの?あなたの大事な家族じゃないの?」
「だからこそです」
「え……」
「あいつはいずれこの広い大自然の中で一人で生きていかなくちゃならなくなります、その時に甘さがあればあいつは殺されてしまうでしょう。だからこそ今は助けるんじゃなくテリーが成長するために信じて見ているんです」
「……イッセー」
イッセーの言葉に私たちは何も言えなくなってしまった。よく見るとイッセーの右手から血が出ていた、爪が肉を切ってしまうほどの力で握りこんでいるからだ。彼は必至で自分を抑え込んでいるようだった。
(獅子は我が子を千尋の谷に落とす……獅子は自分の子供を谷に突き落として登ってきた強い子供だけを育てるなんて話を聞いた事があるけどその言葉の意味が今分かったわ)
本当はテリーを助けたいがそれをすればテリーのためにはならないからこそ今は冷たい態度を取っていることが分かった。そんなイッセーとテリーの関係を見て私は自分が王としてまだまだ未熟だと痛感した。その間もテリーとゴブリンプラントの攻防は続いておりゴブリンプラントは幹の数を増やしてテリーを捕らえようとする、テリーも牙や爪で攻撃するが効果は無さそうだ。
「……テリー、相手は自分よりも格上だ。知恵も使え」
イッセーがテリーにそういうとテリーは何かに気が付いたようにハッとした表情を浮かべた、イッセーの手には何かの木の実が置かれていたがあれが何か関係しているのかしら?
「テリーが動いた!」
「は、速すぎて動きが分かりませんわ!」
テリーは私たちが目視できないほどの速度で辺りを動きまわっていた、あのスピードがテリーの武器なのね。だがゴブリンプラントはテリーを捕らえようと無数とも思えるくらいの触手を辺り一面に広げてきた。
「周りを枝で囲まれてしまったわ!これじゃ逃げられない……ッ!?」
万事休すかと思ったその時だった、テリーから凄まじい殺気を感じ一瞬テリーが巨大な狼になったように見えテリーはゴブリンプラントの触手を噛みちぎり引き裂いていく。
(一瞬だが才能を才能の片鱗を垣間見せたな!!)
だがテリーは等々触手に捕まってしまいゴブリンプラントに食べられてしまった。
「アアアアアァァァァ!!!」
「そんな……」
「テリーちゃんが……」
私たちが絶望している中、イッセーはゴブリンプラントを睨みつけていた。ルフェイも落ち着いた様子
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