ペルソナ3
2030話
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はペルソナ使いとしてはかなり優秀だ。
であれば、真田がどちらにいくのが正しいのかは、考えるまでもないだろう。
真田もそれを理解したからこそ、荒垣達の探索を俺に任せた……といったろころか。
そうして真田が俺に頼めば、美鶴も同様に納得し、それ以外の面々も不服はなく……他の面々はすぐに戦闘準備を整え、俺が影のゲートで巌戸台駅の側まで送るのだった。
「……さて」
ゆかり達を巌戸台駅の近くまで送ると、俺は離れた場所に移動する。
そして、荒垣達を探そうとするのだが……正直なところ、どうやって探せばいいのか迷う。
いや、この場合は探す手段がないので迷うのではなく、幾つか手段があるからこそ迷うという表現が正しい。
簡単に思いつくだけでも、空を飛んで地上で動いている相手を探す。炎獣を大量に放つ、スライムを使って探す。そのような手段が思いつく。
そのうち、どれもがそれなりに有効な手段だけに、迷ってしまうのは当然だろう。
取りあえず、空を飛ぶのは却下だな。
建物の中にいれば見ることが出来ないし、中にいなくても陰にいた場合は見つけることが出来ない。
そうなると選べる手段はスライムか炎獣という事になり……
「この場合、スライムだな」
呟き、空間倉庫からスライムを呼び出そうとするも、すぐに止める。
よく考えればこの状況でスライムを使えば、美鶴、山岸、チドリといった探査能力のペルソナを使う連中に見つかる可能性もある。
……タルタロスの中で散々使っておきながら、今更その辺を考えてもいいのか? と思わないでもなかったが、タルタロスの中というのはシャドウが大量にいるし、そもそも有里達を含めて仲間のフォローでそれどころではない。
だが、タルタロスの外ではそう簡単にもいかないだろう。
そうであることが予想される以上、こちらとしてもその辺りをしっかりと考える必要がある。
まぁ、ゆかり達にはスライムを見せているんだから、いっそ公開してしまってもいいのかもしれないが。
そんな風に思っていると、まるでそのタイミングを計っていたかのように山岸からの連絡が来る。
『見つけました』
俺が場所を聞くよりも早く、元々向こうはそのつもりだったって事か。
手間が省けたのは間違いないが。
「そうか、それで場所はどこだ?」
そうして荒垣と天田のいる場所を聞き、俺は影のゲートを使って転移し……山岸の言った場所には、間違いなく二人の姿はあった。
だが、それを見つけても、俺はすぐに出ていくような真似はしない。
今、この状況で一気に飛び出るような真似をすれば、今回はどうにかなっても、この先に何度も同じような事が起きるだろう。
ましてや、下手をすれば荒垣か天田のどちらかがS.E.E.
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