ペルソナ3
2030話
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かは分からなかったが、何となく俺の予想では1匹だけだと思っていたのだ。
言うまでもなく、残るイレギュラーシャドウは3匹。
となれば、残りは1匹ずつ出て来て、ボスとしての貫禄を見せつけるのでは? と、そう思っていたからだ。
だが、ここで普通に2匹揃って出てくるとなると、もしかしてこの世界の原作では、残りのイレギュラーシャドウを倒した後でも、まだ倒すべき敵が残っているのか?
ああ、でもタカヤと幾月がまだ残っているのか。
だとすれば、もしかしてあの2人がラスボス?
いや、でも……うーん……ちょっとイメージじゃないような気がする。
ともあれ、今重要なのはイレギュラーシャドウが出て来た事と、荒垣、天田の2人が同時にいなくなったこと。
当然のようにどちらを探すにしても戦力を分散させる必要があり……そうなれば、色々と戦力的に苦しくなるのは確実だ。
特に今回はイレギュラーシャドウの残り3匹のうちの2匹が一緒に姿を現しているという事で、かなりの激戦が予想される。
それこそ、タカヤや幾月といった面々がそちらに姿を見せる可能性も決して否定出来ない。
となると、ここで戦力を分けるのは愚の骨頂な訳で……
「そうだな、なら、俺が荒垣と天田の2人を探すから、お前達はイレギュラーシャドウの対処を頼む」
結局、そう判断する事にした。
2匹のイレギュラーシャドウを任せるというのは多少心配ではある。
だが、どこにいるのかも分からない荒垣達を探し回るのに必要なのは、当然のように俺の力だ。
ましてや、その場所に移動するにしても俺の場合なら影のゲートを使って移動出来る。
そうなれば、誰が荒垣達を探した方がいいのかは、考えるまでもないだろう。
「いや、だが……」
荒垣と一番古い付き合いの真田が、俺に向かって何かを言い掛ける。
実際、戦闘狂……とまではいかないが、強敵との戦いを楽しむ傾向にある真田ではあったが、それでも俺の言葉に素直に納得は出来ないらしい。
この辺は、荒垣と天田の間にある因縁を知っているからこそだろう。
「安心しろ。俺が2人を必ず無事に見つけて連れていく」
「……」
俺の言葉に、真田はじっとこちらを見てくる。
その言葉が本当であるのかどうか、それを確認するかのように。
そして……そのまま1分程が経過すると、やがて真田は頷きを返す。
「分かった。頼む」
本来であれば、真田は自分で荒垣達を探したかったのだろう。
だが、真田と俺のどちらが素早く荒垣達を探し出せるのかを考えれば、当然それは俺になる。
そして、荒垣達を探すのには俺だけがいれば問題なく、寧ろ真田がどうにかして探そうにも、意味のない事になりかねない。
そしてイレギュラーシャドウは2匹おり、真田
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