第32話 論功行賞
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しい事は今度バクダッシュ大尉に質問してくれればいい」
「了解しました」
「まあ、明後日から作戦考査会が開かれるので、それまでは休養することだ」
「しかし、ネズミに関しては」
「あまり情報部の仕事を取らないことだ、彼等が失業してしまうぞ」
冗談を言う本部長にリーファも折れる。
「判りました」
宇宙暦792年6月7日
■自由惑星同盟 首都星ハイネセン 統合作戦本部
第5次イゼルローン要塞攻略戦の作戦考査会がこの日開かれた。
参加した各艦隊司令官、参謀長、分艦隊司令官、参謀、統合作戦本部員などが集まり大会議室で反省会が開かれているようなモノである。
無論スパイに関しては、何処から漏れるか判らない為に上層部は言わないことになっていた。
結果的にやり玉に挙がったのが、ホーランド大佐の提案したことになっている。ミサイル艦隊による奇襲が失敗したことに対する計画の杜撰さに対するモノが多かった。
ホーランドに統合作戦本部参謀の大佐が指摘したことは、既に数年前からミサイル艦隊による奇襲は作戦案の中に有り、その利点や欠点があるにもかかわらず、それを改良もせずに只漫然と作戦を行ったのはどう言うつもりなのかと指摘があった。
ホーランドに言わせれば、作戦案は宇宙艦隊で承認されたのであり、私だけの責任では無いと言い張ったのである。結果的に宇宙艦隊総参謀長サダ中将がホーランドを抑えきれなかったと非を認めることになったが、此もシナリオ通りの結果であった。
宇宙艦隊側が非を認めることで、ホーランド自身も非を認め無ければ成らなくなる様にしたのである。更にサダ総参謀長が責任を取る為退任を発表した事で、ホーランドは二進も三進も行かなくなり、更に軍内部で孤立することになるのである。
次々に作戦の効果や欠陥などが上げられていき、非常に有意義な会議になっている。一部の馬鹿を除いてだが、その中でヤンやワイドボーンの作戦案も優れていると評価された。リーファは裏方でお客さん扱いなので、話題にのらないようにしている為、ホーランドに目の敵にされる事もなく終わるのである。
宇宙暦792年6月9日
■ハイネセン市街 レストラン ココロポトス
午前中繁華街のブテックで買い物をしてその後、食事の為にレストランに普段着のリーファが1人でぶらりと現れ入店しウェイターに案内されてテーブルに着くと食事を注文した。
暫くしてウエイトレスがワインを持ってきたが、ドジッ子なのかリーファの手前ですっ転び、ワインをリーファにぶちまけた。頭からワインをかぶりベタベタになる。ウエイトレスは慌てて泣き出し、ウェイターやマネージャーが慌てて出てきて謝りまくる。その後、着替えとシャワーを浴びる為にバックヤードへと案内されていくのである。
バッ
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