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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百九話 シャロン・イーリスからの宣戦布告です。
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くてはならない。主力侵攻軍と別働部隊、その部署を逆転させるのだ。

* * * * *
報告書をもって入室したアンジェ、そしてシャロンに呼び出されてやってきたカトレーナ、ティファニーははっとした。書斎に佇むシャロンの横顔に今まで見たこともない――前世からをも含めて――異様なオーラと共に異様な表情がうかんでいたのである。
「いかが、されましたか・・・・?」
恐る恐るアンジェが声をかけると、シャロンはこちらを見た。
「あちらは随分と図に乗っているようよ・・・・・。」
微笑のかけらもない。その代りに燃える様な瞳が、不敵な表情の上に現れている。
「この私の恐ろしさをまだ知らないことはなんて幸せな事なのかと、今に思い知ることになるわ。一思いに私のオーラで帝国領ごと吹き飛ばしてあげようと思ったけれど、それではあまりにも面白みがない。じわじわと恐怖を味あわせ、なぶり殺しにしてやるわ。私に生前・・・いえ、死してなお私に逆らったことを地獄の底で後悔させてやるほどにね・・・・。」
シャロンの身体からオーラが吹き荒れ、書斎にあるあらゆるものを破壊し始めた。
「お、落ち着いてください!!」
カトレーナが悲鳴に近い声を上げる。このままでは3人にも被害が及び、ただでは済まない。シャロンの身体からオーラは消えたが、それはカトレーナの制止を聞いたからではなかった。
「アンジェ。」
ひときわ大きな炎のオーラが吹きすさび、消滅した後、シャロンはアンジェを見た。
「イーリス作戦のプランを変更するわ。開幕式の一撃を、最も華麗な花火で打ち上げることに。」
シャロンの瞳は射るようにアンジェを見つめた。
「そしてそれは――。」
シャロンの声が書斎に満ちた。
「この私自らが手を下すこととするわ。」
3人の身体に戦慄が走った。それは一切の妥協も変更も許さない正真正銘のシャロンの本気の宣言だった。

 シャロンは微笑む。これは前々から心の中には秘めていた事だ。そしてそれを一度ならずアンジェたちの前で口にしている。既定路線ではこちらから手を出さないこととしていたが、もうなりふり構うことはない。

「目標は――。」

 シャロンが微笑と共にその対象を告げた。

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