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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百九話 シャロン・イーリスからの宣戦布告です。
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何かだと思わないように、ですわ。一つ言っておきますけれど、私がその気になればこの惑星ごと・・・いいえ、星系ごと一瞬で塵に還元することもできるのですよ。これでお分かりになったでしょう・・・・。私は本気なのだと。」
歴戦の諸提督をして完全に動かせないような畏怖をシャロンはオーラとして発散していた。それは転生者たちとて例外ではなかった。
「わざわざテーブル壊しにオーディンまでやってきたのは感心しない所業ね。いいからさっさと戻りなさいな。アンタの言いたいことはよくわかったつもりだから。」
アレーナがしらっと言う。
「あなたにわかってもらっても何の意味もないわ。まぁ、いいでしょう。」
シャロンの視線が会議室を悠然と横切り、一点で止まった。
「その顔は久しぶりに見る顔ね・・・・。悪い顔ではないわ。」
シャロンはティアナの顔を見た。歯を食いしばって、剣の柄に手をかけている。
「恐怖に歪みながら私に逆らったことを後悔する顔・・・・悪くはないわね。わざわざオーディンにまで出向いたかいがあったという物かしら。」
「ふざけないでください!!!」
ティアナが一喝した。
「教・・・いいえ、あなたなんかに・・・・ラインハルトを、やらせるもんですか!!!」
「アハハハ!!!!」
シャロンの高笑いが響いたかと思うと――。
フッ、と一瞬瞬きするさ中、シャロンは元のディスプレイ越しに話を続けていた。
『あなたはこんな人間たちと接触を持ったことを心の底から後悔することになりますわ。』
「後悔などしない。」
ラインハルトが言い放った。
「イルーナ姉上、そしてアレーナ姉上、フロイレイン・フィオーナ、フロイレイン・ティアナ・・・皆、私に新しい風を吹き込んでくれた。どうしようもなく視野狭窄に陥っていた私に新たな決意と視野を与えてくれたのだ。感謝こそすれど、何故後悔などし得ようか。」
「ラインハルト・・・・。」
かすれたイルーナの声がラインハルトの耳に届く。
『フフフ・・・・。』
シャロンは可笑しくてたまらないように笑みを漏らす。
『結構。その覚悟がどれほどのものか、試させてもらいましょうか。2か月待ちましょう。帝国暦488年5月7日標準時午前0時。その時刻をもって帝国と自由惑星同盟、最終決戦に突入することとなります。どちらかが戦って死ぬまで戻ることは許されない。むろん、あなたたちに拒否権はありませんわ。』
シャロンが優雅に一礼する。
『では、ごきげんよう。健闘をお祈りいたしますわ。フフフ・・・アハハハハハハ!!!』
シャロンの姿は消えた。最後に狂気じみた笑いを残して。
その様相を見ながら、イルーナは決意した。
シャロンは何もかも承知している。なればこそ、こちらもそれなりの対処を行わなくてはならない。
侵攻計画のプランを、変更しな
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