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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百九話 シャロン・イーリスからの宣戦布告です。
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。そのヤン・ウェンリーが自由惑星同盟軍30個艦隊すべてを指揮するのだとしたら、一体どうなるというのだ?
「前置きはよい。卿の述べるべきものを述べよ。」
『フフ・・・相変わらずのラインハルト・フォン・ローエングラムというところかしら。いいでしょう。』
シャロンの微笑が濃くなった。
『今も申し上げましたが、既に自由惑星同盟は私の支配下にあり、130億人の民衆は私の手駒になりました。そして、今、この瞬間、私は正式に新生・自由惑星同盟の元首としてあなた、そしてそこにいるイルーナたちに対し、正式に宣戦布告をすることとします。ただし、進軍はしません。あなたたちがこちらにやってくるのです。』
「私が卿の言葉に従う義務があるとそう考えるか?」
『あなたたちがやってこなければ、帝国の民衆が散っていくだけですわ。既にその準備は整っています。あなたがこちらにこなければまず辺境星系が、ついで片っ端から主要惑星の人間が皆殺しになるだけです。』
「こちらにもそれ相応の用意があることを承知の上で、卿はそう言っているのか?」
ラインハルトは一ミリも動揺を見せない。
『あぁ!!』
シャロンが声を上げた。それには皮肉の色がたっぷりと込められていた。
『そうでしたわね。あなたはごく一部の物を除いては大切なものをお持ちにならない人でしたわね。それはともかくとして・・・・そうですわね、それでもなお動かないのであれば、あなたの大切なものを私が即座に殺すことにします。そうですわね、例えばアンネローゼ・フォン・グリューネワルト――。』
ラインハルト、キルヒアイスが椅子を蹴りたてて立ち上がるのと、イルーナとアレーナがそれを押さえつけるのが同時だった。
「姉上に仮に手を出してみろ、そうなれば――!!!」
凄まじい殺気がラインハルトから噴き出している。
『フフ・・・・アハハハ・・・・!!そう、その顔ですわ。思ったとおりですわね。』
シャロンがさもおかしそうに笑い声を上げる。
『もうこの時点であなたは既に私の手中にあるというわけですわね。お姉様を殺されたくなければ、私の元に来て戦いなさい。』
「貴様――!!」
「シャロン!!!」
会議場を鋭い声が満たした。イルーナがラインハルトを押さえつけながら声を上げたのだ。
「これ以上ラインハルトを巻き込むのはやめなさい!!あなたの狙いはこの私たち。ならば私たちだけが自由惑星同盟に侵攻すればそれでいい話でしょう!?」
『それではダメなのよ。』
一転して、冷たい声でシャロンが言う。
『あなたたちは大切なものを失ったことがあるかしら?』
一瞬何を言われているかがわからなかった転生者たちが、互いに顔を見合わせる。
『最終的にあなたたちは勝利したわ。けれど、私はすべてを失い、そして取り戻すべきものを取り戻すことができないまま、死んだ
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