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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百九話 シャロン・イーリスからの宣戦布告です。
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アナとロイエンタールが元帥府にやってくると、既に元帥府に諸提督が集まっていた。ラインハルトが円卓の中央に座り、その前には巨大なディスプレイがあり、そこに一人の女性の姿が映っていた。ティアナはハッとなった。
自由惑星同盟元首、シャロン・イーリス。転生者にして自由惑星同盟全土を掌握した人間――。
そして――。
イルーナたち転生者の敵でもある。親友の姿を見つけたフィオーナがすぐに自分の隣に座るように促した。ロイエンタールはミッターマイヤーの隣に座り、ディスプレイを見入った。
どうやって1万光年を超すこの長大な距離をクリアな通信が可能なのかは誰もわからなかった。フェザーンの差し金なのかとうろたえ気味に叫ぶ提督もいる。ただ、イルーナたちはシャロンの魔力こそがこの事象を可能にしたことを知っており、何の驚きも示さなかった。
『お久しぶりですわ。ローエングラム元帥、いえ、今はローエングラム主席元帥にして公爵でしたわね?』
「・・・・・・・・。」
ラインハルトはキルヒアイスを右に、左にイルーナ、その左にアレーナを従えて座り、微動だにせずシャロンを見つめている。
『まずはローエングラム公、帝国全土の掌握を心からお祝い申し上げますわ。』
シャロンが優雅に微笑んだ。
「卿に言われるまでもない。」
ラインハルトの声は感情を感知できないほど平板であったが、かすかに目は細められた。
『それで?閣下は自由惑星同盟を征討するおつもりですかしら?帝国に歯向かった賊軍として。』
「・・・・・・・・・・・。」
『沈黙は肯定ととらえますわ。なるほど。ですが、あいにくとそちらの思う通りにはならないと思いますけれど。』
シャロンの微笑が少し濃さを増した。
『何故なら同盟軍の戦力は現在正規艦隊30個艦隊、イゼルローン級要塞数基、そして自由惑星同盟の全人口130億人がすべて兵士として戦うことになったのですから。』
「・・・・・・・・・・・・・!!」
このことを知っている一部の者を除いて、衝撃が一座を包んだ。30個艦隊だけでも帝国全土における正規艦隊を凌駕するのだ。それに加えて、イゼルローン級の要塞が、数基も!?そして全人口130億人の将兵!?
『それでも、そちらは交戦を続けますか?失礼ながらそちらの現有戦力は、むしろこちら側からの攻撃を凌げるかどうかの規模であると推察いたしますけれど。わずか18個艦隊でどのように戦われるおつもりかしら。』
「・・・・・・・・・。」
『さらに一つ付け加えるならば、こちらにはヤン・ウェンリーがいます。30個艦隊をすべて彼に指揮させたら、どうなるか、さぞ見物でしょうね。』
転生者たちの顔色に青さが加わった。ヤン・ウェンリーが原作において指揮した最も多い戦力で最大3万隻程度だった。それでさえ帝国軍は苦戦を強いられてきたのだ
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