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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百九話 シャロン・イーリスからの宣戦布告です。
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ルビンスキーはボルテックから報告を受けていた。
「地球が帝国軍に壊滅されたというのは本当か?」
「はい。既に帝国は地球のほぼ全域を制圧したようで。ですが、奇妙なことに帰還艦隊が途上で行方不明になったということです。」
「ほう・・・・。」
ルビンスキーはそう言っただけだったが、どこか面白そうな色を含んでいた。
「また、先のブラウンシュヴァイク公らとの内乱に勝利したラインハルト・フォン・ローエングラム公が帝国の覇権を握ったとみてよろしいかと。」
「銀河帝国の体制が変わったところで、我がフェザーンが裏から帝国を操ることには変わりはない。問題は同盟の方だ。」
ルビンスキーの言葉が苦々し気に変わった。
「我がフェザーン資本を一方的に凍結し、取引もすべて停止とは・・・・・。」
ボルテックの額に汗がうかぶ。
「随分とこちらを軽く見ているようだが・・・・・。」
ルビンスキーの表情を見たボルテックは戦慄した。かつてないほどの形相が自治領主の顔を彩っていた。
自由惑星同盟と帝国との和平交渉以来、フェザーンは表舞台から退場したように見える。だが、実際の水面下の争いは激しく、特に自由惑星同盟との間での「経済戦争」は過熱の一途をたどっていた。どちらかが、相手側の有力企業を乗っ取れば、報復に手薄の、それでいて相手のアキレス健の企業を乗っ取るか、資源を買収する。それを長期にわたって行ってきたが、突如として自由惑星同盟が大きく動いた。
フェザーン全資本の凍結及び取引の全停止である。
これによってフェザーンは大打撃を受けることとなる。残す通商は銀河帝国のみになっており、もっぱら輸送船が乏しい帝国の経済パイプを担う事で急場をしのぐほかなくなった。そのことが誇り高いフェザーン人をして、徹底的に自尊心を傷つけることになったのだ。
「その所業の代償がどれほどのものか、すぐに思い知るときが来るだろう。」
その時、ドアがノックされた。ルビンスキーにボルテックが目顔で確認すると、入り口に声をかける。
「入れ。」
入ってきたのは一書記官だったが、息を切らしている。
「じ、自治領主閣下。」
「何事だ、騒騒しい。今は取り込み中だぞ。」
ボルテックの言葉を遮るように書記官は伝えたいことを叫ぶように言った。
「ある方が面会に訪れています。内容は・・・その、信じられない事ですが・・・・。」
ルビンスキーもボルテックも、一書記官を見つめる。ただならぬ内容だという事はそれだけでも想像がついた。
「信じられない事ですが、自由惑星同盟が、その、フェザーンを消滅させると。」
突拍子もない事を言うものだと、普段ならば相手にせず、若しくは怒りを表すだろう二人も、この時ばかりは黙り込んだままだった。
* * * * *
ローエングラム元帥府――。
ティ
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