猫娘と職場体験編
NO.034 合同職場体験・一日目
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そんな感じで四人と握手を交わしていく出久。
「では小娘。俺と合わせてこの五人でお主を鍛えてやるから気合を入れるんだぞ」
「はい!……ところで、そちらのお子さんは……?」
出久は一人だけ名乗って来なかった子供に目を向けてそう話す。
その子供は出久の言葉に「けっ……」と言ってそっぽを向いてしまう。
「こら。洸汰、あなたも挨拶をしなさい」
マンダレイが注意をするが、洸汰という少年は、
「ヒーロー目指す奴なんかとつるむ気なんてねぇよ!」
と、言って家の中へと入っていってしまった。
「あっ…………」
出久の声がそう漏れる。
そんな出久にマンダレイが申し訳なさそうに、
「ごめんね。あの子、ちょっと複雑な理由があってヒーローを嫌っているのよ」
「ヒーローを……?」
「うん。そこら辺は時間を置いて教えてあげるね」
「はい……」
今は洸汰に関してはどうにもできないと思った出久は頭の中で今は職場体験に集中しようと試みていた。
「まぁ、それじゃ気を取り直して日も暮れちゃってるけど訓練に行きましょうか! ラグドール! あなたのサーチで緑谷さんに個性をサーチ!」
「まっかせてー!」
ラグドールは雄英体育祭で見ていたものの、それで改めて出久の個性をサーチしていく。
そして、
「それじゃ出久ちゃん。夜の訓練にでもいこっか。おあつらえ向きに夜目なんてスキルがあるんだから夜の山岳探検に出発だー!」
「わかりました!」
それから出久はすぐにコスチュームに着替えて準備をする。
着替えた姿を見た一同はというと、
「うん。可愛いわね」
「私のアイマスクに似てるわね!」
「はい。猫の弱点のフラッシュ対策でもありますけど、実は個性も猫にちなんでワイプシの皆さんの恰好を参考にさせてもらったんです!」
「まぁ! それは嬉しいわね!」
「それじゃさっさと行こうよ!」
「では、グラントリノ。我らは中で明日の計画を練っていましょうか。大好物のたい焼きも準備していますよ」
「おっ! 準備がいいのう!」
そんな感じで一日目の夜はラグドールたちと夜の山岳訓練に行くことになった出久であった。
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