第二十五幕:蒸気と舞う虹
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に並んでいるどの機関車を運転するのだろうか?
凪咲「七夏、ナオの所に参りましょう♪」
七夏「はい☆ 柚樹さん!?」
時崎「え!? ああ」
七夏「柚樹さんは、ここに居ますか?」
時崎「いや、七夏ちゃんと一緒に付いてくよ!」
七夏「くすっ☆」
イベント会場全体を撮影し、機関庫に並んでいる機関車を撮影しようとしていると、七夏ちゃんたちに遅れを取りそうになった。気をつけなければ。
凪咲さん、七夏ちゃんに付いてゆく形で大きな建物の中に入る。建物内には新旧車両、見た事ない車両も展示してあった。鉄道模型も展示してあるが、七夏ちゃんの家にある模型よりも数倍の大きさがあるようだ。
直弥「凪咲、七夏!」
凪咲「あなた。お疲れ様!」
七夏「あ、お父さん!」
時崎「こんにちは!」
直弥「時崎君、ようこそ!」
時崎「これは、随分大きな模型ですね」
直弥「16番は迫力が違うからね! 家にも置きたいけど」
時崎「16番!?」
凪咲「もう、あなた!」
直弥「おっと、すまないっ!」
凪咲さんは苦笑気味だけど、どういう意味なのか分からない。
七夏「大きな模型さんは、場所を取りますから」
時崎「なるほど」
七夏ちゃんが、状況を補足してくれた。
凪咲「場所だけの問題では無いのですけど」
直弥「それは、分かってるよ。それに、16番はここに来れば見れるからね!」
時崎「その、『16番』って言うのは?」
直弥「模型の大きさの規格の事だよ。線路の幅が16.5ミリなので16番って言われているんだよ。HOゲージとも呼ばれているね」
時崎「そ、そうなのですか?」
直弥「ちなみに、家にあるのは線路の幅が9ミリの9番、Nゲージと呼ばれていて、国内の鉄道模型としては最も普及しているんだよ」
時崎「な、なるほど」
凪咲「色々な大きさがあるって事ね」
時崎「ありがとうございます」
凪咲さんの「まとめ」でなんとなくだけど、理解できた。
七夏「お父さん、今日のお昼の場所・・・」
直弥「ああ、あっちの窓側の休憩所。12時10分頃に居るから」
七夏「はい☆」
直弥「それじゃ、そろそろ準備があるから僕はこれで」
凪咲「あなた。頑張ってね!」
直弥「ありがとう。凪咲!」
直弥さんは、乗務員室へと向かった。
凪咲「私たちも、広場の前に参りましょう」
七夏「はい☆ 柚樹さんも☆」
時崎「ああ」
俺は建物内全体と模型の写真も一枚記録しておいた。
広場の前に向かう、さっき見た転車台のすぐそばまで来た。近くで見ると、思っていたよりも大きく感じる。
凪咲「ここにしましょうか」
七夏「はい☆」
凪咲さんと七夏ちゃんは、場所を決めてくれたようなので、俺は改めて、転車台と機関庫を撮影する。ちょっと距離が
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