第二十五幕:蒸気と舞う虹
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丁度良いか分かってくれている事が嬉しい。
七夏「はい☆ どうぞです☆ では、ごゆっくりどうぞです☆」
時崎「七夏ちゃんはもういいの?」
七夏「はい。この後、お出かけの準備がありますので」
時崎「俺も急ぐよ!」
七夏「くすっ☆」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
時崎「凪咲さん、ご馳走さまでした」
凪咲「はい。お粗末さまでした」
朝食を済ませ、出かける準備をする・・・といっても、今朝、準備は殆ど済ませていたので、持ち物の再確認くらいだ。
出かける準備をしている七夏ちゃんと凪咲さんを待つ。
手荷物を確認して、居間へ向かうと凪咲さんが待ってくれて居たようだ。
凪咲「柚樹くん、準備は出来たかしら?」
時崎「はい。七夏ちゃんは、まだ準備中かな?」
凪咲「そうみたいね。そうそう。これ、ナオから今日のイベントの招待状と案内状。さっと見ておくといいかも知れないわ」
時崎「ありがとうございます!」
凪咲さんから、イベントの招待状と案内状を受け取る。案内状には七夏ちゃんのお父さんの予定がメモ書きされていたので確認しておく。招待状は「きっぷ」をイメージした乗車券が付いており、イベント列車に乗車出来るみたいだ。
凪咲「七夏、遅いわね」
七夏「ごめんなさいっ! 遅くなりました!」
時崎「おっ! 可愛い!」
七夏「え!? あ、ありがとう・・・です」
時崎「!?」
凪咲「では、参りましょう」
時崎「はい」
七夏ちゃん、凪咲さんと駅へ向かう。道中、写真を撮る機会があれば良かったのかも知れないけど、少し急いでいたので、二人の足を止めてもらう機会がなかった。
凪咲「間に合いそうね」
七夏「良かった☆」
駅前に着く。急いだ事によって列車の到着まで少し時間ができたので、ここで落ち着けそうだ。
時崎「七夏ちゃん、凪咲さん!」
凪咲「はい」
七夏「くすっ☆」
俺は駅を背景に二人を写真に収めた。
凪咲「七夏・・・」
駅舎内に入ると大きなエンジン音が周囲に広がる。丁度列車が到着したようだ。七夏ちゃんは列車の方へ駆けて・・・と思ったら振り返って−−−
七夏「柚樹さん! お母さんも早く!」
時崎「あ、ああ」
七夏ちゃんを見る凪咲さんは、どこか懐かしそうな表情に思えた。
列車に乗ると、七夏ちゃんは先導して4人掛けの椅子の前に移動し、こちらに振り返る。
七夏「柚樹さん! この席へどうぞ☆」
七夏ちゃんは、窓側の席を譲ってくれる。七夏ちゃんの行動はある程度予想できるようになったと思っている事と重なって嬉しく思う。
時崎「ありがとう。七夏ちゃん」
七夏「くすっ☆」
七夏ちゃんは、俺の正面に座って、その隣に凪咲さんが座る。しばらくすると窓の景色がゆ
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