第六十二話
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こったのか聞こうとしたが、拓海くん達は私達の横を走り去っていった。
「「?」」
私達は拓海くん達がやって来た方向を見た。
そこには、軽く五十は越えているんじゃないかと言うほどのゴキブ○が飛んでいた。
「「キャアアアアアアアアアアアアア!?」」
私達は悲鳴をあげながら逃げ始めた。やばい、さすがにあの数はまずい。下手したら死にかねない。
「なんで!?なんであんなに居るんですか!?」
「知らないよっ!私だって聞きたいよぉ!今までそんなに見たことなかったのに!!」
ギャーギャー叫びながら走る私達。気のせいか、後ろの羽音が大きくなっている気がした。
私はそれを聞いて更にスピードを上げた。たまに木曾さんと一緒にスプリントの練習したかいがあった。
「ちょ!?春雨さん!?置いてかないで!!」
しかし、古鷹さんはあまり脚が速くないらしい。置いていかれそうになる。
「おーい!速く来い!閉めちまうぞ!!」
すると、階段のところで拓海くんと榛名さんが防火扉に手をかけていた。あれで閉じ込めようとしているらしい。
「「待ってええええええええええええええええええええええええええ!!」」
私達は拓海くん達の横を通過する。それと同時に、扉を勢いよく閉める二人。
どうやら、ぎりぎり滑り込んだGも居ないらしい。
「「「「…………はぁ〜。」」」」
気の抜けた私達は、その場にへたり込んでしまった。
「はぁ…………はぁ…………助かった…………。」
肩で息をする私。正直、生きた心地がしなかった。あんなに沢山のGは生まれて始めてみた。生まれてからまだ一年も経ってないけどさ。
「ぜぇ…………ぜぇ…………今、二階の夕立達も避難させてる。一階の食堂に居るはずだよ。あと、二階の防火扉も閉めさせている。あとは、残りの一ヶ所から降りればいい。」
「…………それは安心ですね。」
深く頷く私と拓海くん。その様子に、古鷹さんと榛名さんは首をかしげた。
「なんでですか?この様子だと、一階にもGは出てそうですけど…………。」
榛名さんの言うことも最もだ。この様子だと、全ての階で現れていてもおかしくないだろう。
だが、一階にはあの人が居る。
「少なくとも、食堂は安心できますね。最悪、二階より上は夜にバ○サン使うかな…………食堂で雑魚寝しましょう。」
「だね。少なくとも、食堂は安心だ。」
「「??」」
その頃、千尋さんはカレーを作りながら、食堂に入り込もうとするGを
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