キムチ料理でホットな一夜に・その3……からのオチ担当無双
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……この世界の特異点たる提督さんに調子に乗るなとか言ってましたけど、どっちがですかねぇ?」
少女は溜め息を吐きながら、指パッチンをした。瞬間、俺の身体は石化したように動かなくなった。
「な……何をしやがった!?」
「あなたの周囲の空間を凝固させました。あなた自身が動けても、周囲の空間が動かないのでは動けませんよ」
動けるものなら動いてみなさい、と少女はケラケラ笑う。確かに、指一本ピクリとも動かない。
「あなたのその力は、確かに世界のバックアップ装置としては優秀です。……ですが、世界そのものをフォーマット出来るハズが無いでしょう?」
「何者だ……お前」
「私は世界の管理人であり、何処にでも居て、何処にも居ない者。神の御使いであり、悪魔でもある。まぁ、最近は『妖怪猫吊るし』なんて呼び名で定着してますよ」
自身を猫吊るし、と名乗った少女はニッコリと笑い、その頭上でグンニャリとなった猫がニャ〜と鳴いた。
「さて、長々と説明するのもめんどいんで、もうこのまま送還しちゃいますね〜」
「ちょ、ちょっと待てよ!送還!?どゆこと!?」
「ですから、この世界はあなたの居るべき世界じゃないんですってば。だから、あなたの居た世界に送り返すんです。返品です、返却です、クーリングオフです」
「クーリングオフは違うだろ!?」
「もう、イチイチ煩い人ですねぇ。とっとと仕事を済ませます」
猫吊るしが指をヒョイッと振ると、上条の立っていた部分の床が無くなった。
「のおおおおぉぉぉぉぉぉ!?ふ、不幸だああああぁぁぁぁぁっ!」
「さよーなら〜♪……二度と来るんじゃねーですよ、ったく」
上条の落ちていった穴を消し去った猫吊るしは
「さてと、後は彼の関係者の記憶を改竄して……あら?彼の鎮守府の艦娘のほとんどに恋愛フラグが立ってんじゃん。それもヤンデレ要素マシマシ……うっへえ、こりゃ手間だぞぉ……」
等とぼやいていると、彼女のポケットから〇ース・ベイダーのテーマソングとも言える『帝国軍のマーチ』が流れ出す。その曲を聞いた途端にウゲッ!という顔になる猫吊るし。
「も、もしもし?あ〜……はい、はい、はい。ちゃんと元の世界へと送還しましたし、これから直ちに記憶処理を行う所です。……え?お前は仕事が雑だから心配だ?いえ決してそのような事は……はい、それはもう!はい、では失礼します〜」
ペコペコしながら電話を切る猫吊るし。どうやら、上司のような存在からの電話だったらしい。
「はぁ……やりますよ、やってやりますよド畜生が!」
半ば投げ遣りな感じで後始末を始める猫吊るし。急に金城提督の記憶が曖昧になったのはこのせいである。一方、元の世界へとボッシュー
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