暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2029話
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れでも俺が知ってる限りでは、間違いなくこの世界でゆかりは最強に近い存在だった。

「それでもよ。アクセルと一緒に生きるのなら、こんな場所で手こずってはいられないわ」
「あー……なるほど」

 ゆかりが何を言いたいのか、俺にも分かった。
 だが、今以上の力を得るには、それこそ地道に自分を鍛えていくか……もしくは、エヴァ辺りに鍛えて貰う必要があるのは間違いない。
 もっとも、そのエヴァとの訓練をする為には、まずホワイトスターに戻れるようになる必要があり、その為には影時間を解決する必要が……と、色々と厄介な状況なのは間違いないのだが。
 ともあれ、そんなゆかりの言葉が嬉しくないかと言われれば……間違いなく嬉しいんだが。

「それに、次の満月は今週の土曜でしょ? イレギュラーシャドウが一度にどれくらい現れるのか分からない以上、もしかしたら今週の土曜で影時間は解決するかもしれないじゃない。だとすれば、今ここ少しでも無理をして力を得るというのは、必要な事よ」
「わん!」

 ゆかりの言葉に同意するように、コロマルが吠える。
 ……どうやら、コロマルもゆかりと同意見らしい。
 そんな2人……いや、1人と1匹を見て、小さく溜息を吐く。

「分かったよ。なら、もう少し頑張ってみるか」
「そうこうなくっちゃ」
「わふぅ」

 そうして、俺はゆかりとコロマルに押されるようにして、再びシャドウとの戦いに参加していく。
 もっとも、今までとは違い、何かあったらすぐにゆかりのフォローを出来るようにしながらだが。
 そういう意味では、コロマルの方が頼れる存在……と言ってもいい。
 もっとも、コロマルも戦闘経験という意味ではどうしてもゆかりに劣る。
 仲間になった時期を考えれば、それはどうしようもない事だったが。

「じゃあ、次の階に行くか」

 そう言い、階段に……下に続く階段に向かう。
 封印されている部屋からの行動である以上、当然行く場所は下の階になる。
 そうなれば、当然のように敵が弱くなるのだが、それでも1階や2階といった程度であればそう違いはない。
 まぁ、封印されていた場所を跨いで下に向かえば、シャドウの強さもかなり落ちるんだが……その辺は心配しなくてもいいだろう。
 そもそもの話、俺がスライムでも使って移動するのでなければ、ここから下の封印の間まで、今日だけで到着するというのは不可能に近い。
 であれば、その辺りを心配する必要はない。

「前方からシャドウが接近中だ。警戒しろ」

 その言葉に、ゆかりとコロマルは戦闘態勢を整える。
 やがて通路の向こうから姿を現したのは、魔弾の砲座と呼ばれる戦車型のシャドウと、白銀の武者と呼ばれる侍型のシャドウ。
 ちなみに、当然ながらその名称は桐条グループが付
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