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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
姉妹の再会
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られていた。その後カグラからゲンコツが落ちてきて離れたことは離れたが、一切後悔している様子はない。

「それじゃあ早速!!妖精の尻尾(フェアリーテイル)目指してレッツゴー!!」
「急に仕切るな!!」

先陣を切って進んでいこうとしたソフィア。道も知らない彼女が先頭で辿り着けるわけはないとカグラが引き止めに入ろうとしたところ・・・

「あら?その必要はないわよ」
「「「!!」」」

突如横から女性の声がした。

「誰だ!!」
「綺麗な声ぇ」
「あなた女なら誰でもいいの?」

全員が振り返り相手の姿を確認する。そこにいたのは長くて艶々の黒髪をした女性が立っていた。

「あなたたちはここで全員死ぬんだから」

不敵な笑みを浮かべているのはスプリガン16(セーズ)の一人であるリュシー。その大きな魔力にカグラとラキは思わず硬直してしまった。

「え・・・」

その時、ソフィアは二人とは異なる反応を示していた。リュシーの顔を見た彼女はフラフラと前に歩き出したのだ。

「ちょっと!!あんた何してるの!?」
「ソフィア!!戻ってこい!!」

彼女が異常な行動をしていることは誰の目から見ても明らかだった。それにより冷静さを取り戻したラキとカグラは彼女を止めようとするが、ソフィアの足は止まらない。

「あら?あなたから始末してほしいのかしら?」

無防備な彼女を見て右手に魔力を溜めるリュシー。二人の距離は非常に近く、放たれたらいくらソフィアでも跳ね返せる保証はない。

「ねぇ・・・こんなところで何してるの?」
「・・・は?」

ソフィアの体を貫こうとしたリュシー。だが、顔を俯けている少女の突然の問いに彼女は訝しげな表情を浮かべる。

「やっぱりあの時生きてたんだね・・・」

体を小刻みに震えさせている目の前の少女に呆気に取られ、今にも放つ準備が出来ていた魔力を一度解放する。俯けていた顔を拭った少女は顔を上げると、その顔を見てリュシーの目から一粒の滴が溢れた。

「久しぶり、お姉ちゃん」
「ソ・・・ソフィ?」

悲しき別れを告げたはずの二人の姉妹。感動の再会を果たした彼女たちを待ち受けるのは感動か、絶望か・・・






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