姉妹の再会
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況を打開する術を持ち合わせていなかった。
各地で16の面々と妖精の尻尾の戦いが繰り広げられているその頃、この少女は宛もなくさ迷っていることしかできていなかった。
「もう!!あのお団子何なの!?」
ヨザイネに連れ去られたと思っていたソフィアだったが、アイリーンのユニバースワンにより人々の配置転換が行われたことにより脱出に成功。ただ、そのことを知らない彼女はどこに行けばいいのかわからず、見たことあるようなないような、様々な景色が混ざり合ったその場所を歩いていることしかできなかった。
「ここがどこだか全然わかんない〜!!」
カグラたちの元に帰ろうにもハルジオンの方角がさっぱりわからないソフィアは地団駄を踏むことしかできなかった。しかし、その時後ろから彼女は人の気配を感じる。
「この雰囲気は・・・」
彼女はその人の気配で誰が近くにいるのかすぐに察した。その方角へと走り出した彼女は、すぐに視界に捉えた黒髪の女性に飛び付く。
「カグラさ〜ん!!」
「!?」
剣を携えた着物姿の女性に抱き付くソフィア。いきなりの出来事にカグラは驚いていることしかできなかった。
「ソフィア!?無事だったのか!!」
自分に飛び付いてきた人物がソフィアだとわかると彼女も嬉しそうに抱き締める。その際ソフィアはカグラのふくよかな胸に顔を沈ませてニヤついていた。
「逃げてこれたのか?」
「なんかいつの間にか一人になってました」
詳しい事情はわからないがとにかく大切な仲間が無事だったことに安堵するカグラ。なおも抱き付いてくるソフィアを引き剥がすと、彼女はソフィアに今の状況を説明する。
「ソフィア、妖精の尻尾に行くぞ」
「え?ハルジオンは?」
最初はここがハルジオンだと思っていたが景色が全く違うことで困惑していたソフィア。さらにカグラからそんなことを言われては、ますます理解が追い付かなくなってしまう。
「ハルジオンは奪還に成功した。だが、突然辺りが光ったと思ったらいきなりどこかわからない場所にいてな。それでどうすればいいか迷っていたら、こいつが妖精の尻尾まで道案内してくれることになった」
「たぶんみんなギルドに向かってると思うわよ」
そう言ってカグラが指差したところにいたのはラキ。彼女もユニバースワンの影響で仲間たちとはぐれたのだが、ゼーラの声により判明した妖精の尻尾へと向かってカグラと進んでいるのだ。
「わぁ!!メガネッ娘だぁ!!」
「きゃあああああ!!」
そんなことなど関係ないのか、ソフィアはラキへと飛び付き悲鳴を上げ
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