104部分:イドゥンの杯その十
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か」
「動きは早い方がいいからな」
「お見事です」
そう言うしかなかった。
「まさか。ここでそう出られるとは」
「動かれていたとは」
「いささか政治的な配慮があった」
彼は述べた。
「あの辺りは中立だったと言っても帝国の脅威をまともに受けている。従って何時どう転ぶかわからない」
「それを事前に防ぐ為にも」
「軍事拠点を設けるのだ」
政治家としての判断であった。不安の芽は事前に摘んでおく。それもまた政治なのであるから。
「そして我々もそこに駐留してみせる」
「同盟者を安心させる為にも」
「そうだ。では行くぞ」
「はい」
「重しとなり、そして敵に対峙する為に」
フランシーズに向かった。そしてそこに辿り着くとすぐにそこを拠点に防衛及び情報収集に取り掛かったのであった。
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