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駄目親父としっかり娘の珍道中
第85話 後始末は自分の手でつけるのが世の中の鉄則 その1
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データを取るって事になるんだよ。そもそも俺はイチゴ牛乳が欲しいって言ったのに何でそうなったんだよ?」
「お父様は悠長に構え過ぎです! 私達がまごまごしている間にも、何処かの犯罪組織が恐ろしい生物兵器を製造しているかも知れないのですよ! 手遅れになる前に対策を取るのは戦術の基本です! 古代の兵法にも記されている立派な事なのですよ」
「古代の人間がイチゴ牛乳飲む為に其処までの事するとは思えねぇよ。大体ただのイチゴがどうやって生物兵器になるってんだよ」

 段々頭が痛くなってきた。もしかしたら今目の前に居るシュテルは下手するとなのは以上に面倒な子になるかも知れない。
 頭を抱えている銀時を尻目にシュテルはと言えば黙々とイチゴに関するデータ採取を行い続けていた。注射器を使い果汁を取り、メスで慎重にイチゴを切って内部の繊維を顕微鏡で確認し、他にも小中学校で習ったような理科の実験道具を使いあれこれデータの採取を行いだす始末。
 変に頭が良いだけに一度反れ出すと修正する事すら困難になってしまう。
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