102部分:イドゥンの杯その八
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「貴方はそのうちの一人と出会うことになります。黄金色の髪と目を持つ女に誘われ」
「黄金色の・・・・・・まさか」
「心当たりがおありですか」
「無いと言えば嘘になる。だがどういうことだ」
「そこまではわかりません。ですが貴方の運命はそう伝えております」
「全ては運命がか」
「トリスタン=フォン=カレオール」
彼は今度はトリスタンの名を口にした。
「行かれるのです。そして運命を御自身の手で」
「わかった」
トリスタンは彼の言葉に頷いた。
「私は行く。それが運命ならな」
「はい」
パルジファルも頷いた。こうして二人の邂逅は終わった。そして同時にトリスタンの運命が動きはじめたのであった。その音は誰にも聞こえなかったが確実に。動きはじめていた。
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