第31話 第5次イゼルローン要塞攻略戦
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にイゼルローン要塞司令官クライスト大将がうわずった声で叫んでいた。
「トールハンマー発射!」
「しかし、閣下、それでは味方が」
「かまわぬ!・・・・・いや、やむをえぬ。大儀の前だ」
「もしこの要塞が共和主義者どもの手中に落ちるような事があれば、それは神聖不可侵な銀河帝国そのものの滅亡に直結する。最早犠牲をいとっている余裕があろうか」
更に突っ込んで来る敵艦に恐怖しクライスト大将が砲撃を命令した。
「撃て!」
トールハンマーがその凶悪な破壊力を見せ突入してくる敵艦隊を味方駐留艦隊主力と共になぎ払った。しかし同盟軍は殆ど艦が無人艦であり、命令違反の千隻程度が消滅したのが痛恨であった。しかし帝国軍は駐留艦隊主力の五千隻ほどが巻き込まれて消滅した為大損害と言って良かった。
素早く後退した同盟艦隊は順次後退し敵の出方を見るが、今回は此までと当初の予定どうり後退することにした、参謀の中には未だ戦えると勇ましいことを言う者も居たが敵が味方撃ちをするほどで有れば、最早並行追撃も不可能で有るとの結論に黙るしかなかったのである。
シトレ司令長官が全軍の退却命令を出すと、リーファを呼び言った。
「ロボス少佐、やはりネズミは居るようだな」
「そうですね、今頃はバクダッシュ大尉が大忙しでしょう」
「惜しいことに、命令違反で千隻を失うとはな」
「致し方ありません、閣下のせいではありません」
こうして、政治屋共の票集めの為に始まった、第五次イゼルローン要塞攻略戦は終わった。
同盟軍参加戦力五万一千隻 兵員481万3750名
喪失艦艇 無人艦5895隻 有人艦艇3029隻(大破放棄艦も含む)
戦死14万3588名
帝国軍参加戦力三万五千隻 兵員575万7249名(イゼルローン要塞在200万を含む)
喪失艦艇 1万6485隻(ドック内喪失も含む)
戦死リュッチェンス少将、プルーン少将以下168万8561名(イゼルローン要塞内人員も含む)
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ホーランドは悪運良く生き残りました。
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