第31話 第5次イゼルローン要塞攻略戦
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ランフが命令を出した。
「全艦、全速敵艦隊の後側方から砲撃する。全艦砲撃開始!」
その命令に全艦が活きよいよくポケットから現れ敵艦隊に砲撃を加えていく。
突然後方に現れた敵艦隊に一方的に攻撃され、見る見るうちに戦力をすり減らしていく逃げようにも前方からは敵艦隊主力が戻ってきて攻撃してくるのである。
ウランフとアップルトンの分艦隊は敵艦隊の中央を突破し一旦後方へと下がっていく。その頃には駐留艦隊主力は既に四千隻以上が消え去り、リュッチェンス艦隊は数百隻を残すのみになっていた。
それに乗じて同盟軍は圧力をかけ始める。
余りに早く駐留艦隊とリュッチェンス艦隊が大被害を受けた為、増援艦隊が発進したときには、駐留艦隊は後退を始めていた。そこへ敵艦隊が追撃を行ってきた。
全艦隊にシトレ司令長官の指令が響き渡る。
「全速前進!敵の尻尾に食らいつけ!」
その言葉に特別任務艦隊四千隻が突撃を開始した。
その他の艦隊は何時でも天頂方向と天底方向へ逃げられるように準備をしながら追撃と攻撃を行う。特別任務艦隊はミサイルやビームを全く照準せずにただばらまくだけで突撃していく。」
要塞管制室ではトールハンマーの発射準備が出来ていたが、敵味方の艦隊が入り乱れて存在する状態では攻撃が出来無い事に砲術長が発射命令を出せないで居た。
無論増援艦隊もやっと出撃を開始したが、その港へ次々に敵艦が突っ込んできたのである。
有人艦隊に援護射撃を貰いながら前面装甲を厚くした戦艦群が艦内にミサイルやゼッフル粒子を満載状態で何隻も撃沈されながら、次々に敵艦に体当たりを敢行し、更に要塞に突撃を開始したのである。
それにより、イゼルローン要塞の流体金属が大きく凹みその下に有るドック群が丸見えと成った。そしてそこへ数は多くないが決して少なくない数の艦船が特攻をかけたのであるから、要塞内の人々には恐怖を感じたのである。
増援艦隊も途中で出撃が出来なく成り、虚しくドックで爆沈する艦が出て更に要塞に被害を与える。
外郭上で爆発が起こり衝撃が要塞を揺らす、イゼルローン要塞は不落の神話が崩壊寸前である様に思えた。
同盟軍総旗艦ヘクトル艦橋では、このまま行けばイゼルローン要塞を落とせるとの認識が参謀を中心に沸き上がっていたが、リーファが再度シトレ司令長官に耳打ちする。
「閣下、そろそろ、敵は味方ごと我が艦隊を撃つことを決断するでしょう、早急に後退可能な艦は後退を駄目な艦は、天底及び天頂方向へ即刻待避をお願いします」
その言葉にシトレも又頷き、命令を出す。
「全艦C4回路を開き撤退せよ」
当初からインプットされていたプログラムに従い同盟艦隊が無人艦隊を除き急速に射程内逃げ始める。しかし一部艦隊が命令を無視し、そのまま攻撃を続ける。
ほぼ同時
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