第31話 第5次イゼルローン要塞攻略戦
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トレ司令長官に耳打ちをした。
「閣下、そろそろです、後退命令の準備とウランフ提督に指示の用意をお願いします」
シトレは無言で頷く。
その頃、ホーランド大佐は要塞側面攻撃可能位置の手前まで辿り着きながら、攻撃開始の合図を出す準備をしていた。
「これで、歴史が変わる。ウィリム・ホーランドがイゼルローンを占領するのだ!
イゼルローンを占領後は帝国領へ侵攻し、オーディンを叩き皇帝を処刑し帝国を滅ぼすのだ!!」
此を独り言のように叫ぶのだから付き合わされている艦橋要員は決死隊の感覚で参加しているのであるからうんざりして堪らない状態である。
しかし帝国軍は適格にホーランド分艦隊の動きを追跡していた。そしてリュッチェンス少将艦隊四千隻が手ぐすね引いて奇襲しようと待ち構えていたのである。
ホーランドが攻撃開始と言おうとしたその瞬間、側方から2万を越すビームの嵐がミサイル艦隊を引き裂いた、搭載してきたミサイルを撃つことなく次々に爆沈していく、艦隊に呼応して要塞浮遊砲台の攻撃も激烈を極めた、特に旧帝国軍戦艦10隻と強襲揚陸艦は全艦が爆沈し消え去っていくが、ホーランドの悪運なのか装甲を厚くしたからなのか、ヘカトンケイルは無事でありしかも、リュッチェンス艦隊がその後同盟艦隊主力に突撃を敢行した為に逃げ帰ることが出来たのである。
帝国軍の戦法ではリュッチェンス艦隊が側方攻撃をかけ敵艦隊を混乱させつつトールハンマーの射程内に引きずり込み砲撃され混乱する敵艦隊を駐留艦隊と取りあえずの準備が終わり一万三千隻程度出撃可能になった増援艦隊と追撃する事にあった。
所が、同盟にリーファが居たが帝国の艦隊指揮官にラインハルトが居ない事が勝負を分けた。
シトレ司令官はリーファの進言どおり、ミサイル艦隊が攻撃されると直ぐさま全艦隊を8光秒下げるように命令を出した。
「全艦隊、全速で8光秒後退」
不意の命令にも各艦隊はすかさず命令に従い後退を始める。
その為、側方攻撃をしようと天底方向から急進してくるリュッチェンス艦隊は完全に肩すかしを食らう形で追撃を行う羽目になった。その為駐留艦隊との連動が出来なく成り両艦隊ともバラバラに追撃する事に成った。
第八艦隊が進撃時9千隻で有ったのは、ウランフ提督が統括指揮する二個分艦隊六千隻が回廊にある危険宙域のポケット状の安全地帯に隠れていたからである。此処は同盟側からは丸見えだが帝国側からは見えない宙域であり艦隊を隠すには完全な場所であった。
FBB 109 アッシリアの艦上でアップルトン提督が今や遅しとウランフ提督の命令を待っていた。FBB36クリシュナではウランフ提督がタイミングを計りながら攻撃開始の合図を出そうとしていた。
目の前をリュッチェンス艦隊が通過し更に駐留艦隊も通過する。その瞬間ウ
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