第五幕その八
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先生達は皆で、でした。和歌山城を見て回ってからお昼に先生がお話していたドイツ料理のお店に入りました。
そうしてソーセージにジャガイモ料理、ビールを楽しみますがトミーはそのジャガイモ料理を食べて驚いて言いました。
「いや、これはかなり」
「美味しいね」
「はい」
先生にも笑顔で応えます。
「和歌山でもドイツ料理が食べられるなんて」
「思わなかったね」
「まさかと思いました」
「僕もだよ、ソーセージもビールもいいけれど」
「ジャガイモも」
「いいね、この潰した感じがね」
見ればジャガイモは確かに潰されています、先生はその潰しているジャガイモを食べてお話するのでした。
「いいよね」
「ドイツはそうしますよね」
「そうだよね、イギリスは茹でても焼いても切るね」
「そうして食べますね」
「けれどドイツは潰すね」
「マッシュポテトみたいね」
「そうするね、そしてそれがね」
その潰したジャガイモがというのです。
「またいいんだよね」
「美味しんですよね」
「そうなんだよね」
「この潰したのがまたね」
オウジもそのジャガイモを食べつつ言います。
「いいんだよね」
「そうだよね」
「切って食べるのもいいけれど」
「僕もそう思うよ」
「あと日本のジャガイモ料理もね」
これもというのです。
「いいね」
「肉じゃがだね」
「あれは恐ろしいまでに美味しいよ」
先生は笑ってお話しました。
「まさかあんなお料理があるなんてね」
「そうだね、というかね」
「どうしたのかな」
「肉じゃがって元々はビーフシチューだしね」
「そうそう、そうなんだよ」
実際にとです、先生は王子に答えました。
「イギリスでビーフシチューを東郷平八郎さんが食べてね」
「確か日本に帰って食べたいと言ってね」
「体調を崩していて調理の水兵さんが心配してとの説もあるよ」
「とにかくそうしてだよね」
「食材だけ聞いて作ったけれど」
じゃがいもにお肉に玉葱等です。
「調味料を日本のものにしたらね」
「肉じゃがになったんだよね」
「そうだよ、凄いお話だよね」
「全くだね、肉じゃがのお話は」
「元々日本はじゃがいもよりも薩摩芋を食べていたんだ」
お芋はというのです。
「吉宗さんにも縁があるね」
「それはもうお話したね」
「青木昆陽さんのことでね」
「そうだったね、それで江戸時代はジャガイモよりもだね」
「薩摩芋の方を沢山食べていたけれど」
「肉じゃがのこともあって」
「今はこうしてドイツ料理も入ったしコロッケもあるし」
そちらのお料理のお話もした先生でした。
「ジャガイモも沢山食べているよ」
「そうだよね」
「今はそうなったよ」
「それも美味しくお料理して」
「今だってね」
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