第五幕その三
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「皆でね」
「うん、じゃあね」
「今から皆で中に入ろう」
「あの天守閣の中にね」
「そうしようね」
動物の皆も先生の提案に頷きます、そして王子もトミーも一緒にでした。その和歌山城の天守閣に入ってです。
一番上の三階にまで登ってです、そこから景色を見てその見事さと奇麗さを楽しんでそのうえでなのでした。
本丸の公園においてティータイムを取りました、今回のティータイムは何とドイツ風のティータイムでした。
紅茶の上に生クリームをたっぷりと置いたクリームティー、またの名をウィンナーティーにレープクーヘンとシュネーバル、そしてザッハトルテの三段です。そのドイツ風のティータイムをはじめますと。
チープサイドの家族は先生に首を傾げさせて尋ねました。
「ドイツ風のティータイムなの?」
「今回はそれなの?」
「何でドイツなの?」
「私達それがわからないけれど」
「美味しそうだけれどね」
ダブダブは素直に感想を述べました。
「そちらもね」
「ええ、ただね」
ポリンシアも言います。
「和歌山でドイツなのは」
「そこがわからないよね」
「どうしてもね」
オシツオサレツもそこは、でした。
「何でかな」
「和歌山でドイツって」
「先生、どうしてなの?」
トートーも先生に尋ねます。
「今ドイツなの?」
「和歌山ってドイツと何か関係あるの?」
ホワイティはトートーの横から先生に尋ねました。
「あるとしたら何なの?」
「僕達そのことが気になるけれど」
ジップもこのことは同じでした。
「だとしたら何かな」
「ドイツと和歌山ってどうもね」
チーチーは腕を組んで首を傾げさせています、実に人間っぽい仕草で考えて疑問を述べているのがユーモラスです。
「関係ないと思うから」
「あるとしたら何かな」
老馬もそこがわかりません。
「和歌山とドイツの接点って」
「先生が気分で飲んでるとか?」
最後にガブガブが言いました。
「そうかも知れないけれど」
「ああ、実は和歌山駅のすぐ近くにいいドイツ料理のお店があるらしいんだ」
先生は皆にお話しました、勿論皆の分のセットもありますし王子とトミーそれに王子の執事さんも一緒に楽しんでいます。
「ドイツのビールやソーセージを楽しめるね」
「ああ、そのお店のことを思って」
「それでなのね」
「今はドイツ風のティーセットなのね」
「そうだったんだ」
「うん、それにドイツのお菓子もこの紅茶の飲み方もね」
クリームティー、とても甘いそれを楽しみつつお話する先生でした。
「とてもいいよ」
「ドイツは基本コーヒーだけれどね」
「紅茶はそうした飲み方になるのね」
「先生は断然お茶派だからね」
「特に紅茶がお好きだから」
「それでこうして飲んでるん
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