第五幕その二
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「船と艦はまたね」
「違っていて」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「動かす人の名前も違ってくるんだ」
「船長さん、艦長さんって」
「そうなるんだ」
「それでキャプテンもよね」
「船の時は船長さんでね」
「艦の時は艦長さん」
「そうなるのだよ」
乗るものの違いによってです。
「微妙な違いだけれどね」
「同じお池や海で乗るものだから」
「そんなに違いはないけれど」
「違いはあって」
「よくわかっていないとね」
「駄目ってことね」
「そうだよ」
こうトロットにお話するのでした。
「何かとね」
「そのこともわかったわ」
トロットは教授に確かなお顔で答えました。
「私もね」
「うん、覚えておいてくれると嬉しいよ」
「それじゃあね」
「それとどちらに乗るかは」
普通の船と潜水艦のです。
「港町に来て決めよう」
「それがいいわね」
「どちらも楽しそうだね」
普通の船に乗っても潜水艦に乗ってです、モジャボロは楽しめると言うのでした。
「海の中を見るのも楽しいし」
「むしろですね」
カルロスがここで言うには。
「両方出来たら」
「そうした船に乗ったらだね」
「最高に面白そうですね」
「そうした船もあるわよ」
トロットはカルロスにすぐに答えました。
「港町には」
「そうなんですか」
「というか潜水艦自体がね」
まさにこの船がというのです。
「どちらでも行けるから」
「潜水艦はですか」
「海の上も進めるから」
海の中だけでなくというのです。
「そちらに行ったらね」
「いいんですね」
「ええ、どっちもってなったら」
「そうですか」
「まあそうしたことはね」
「港町に行ってですね」
「決めましょう」
こうお話してそしてでした、皆で港町に向かっていきます。一行の目の前にその港町が見えるとトロットは五人に笑顔でお話しました。
「あの街がよ」
「あっ、見えてきましたね」
「それに潮の香りもしてきました」
「それじゃあですね」
「今からあの街に入って」
「そして海に出るんですね」
「そうよ、海に出て」
そしてというのです。
「そちらの旅も楽しみましょう」
「海に出たら」
その時のことをまた言うカルロスでした。
「海の上でも中でもですね」
「そこを見ながらね」
「冒険をするんですね」
「御飯も食べるのよ」
そちらも楽しむというのです。
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