猫娘と職場体験編
NO.033 職場体験先を決めよう
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は思ったんだがな、そのもう片方のヒーロー達のヒーロー名は『ワイルドワイルドプッシーキャッツ』だ」
「ワイルドワイルドプッシーキャッツですか!? あの山岳救助で活躍している四人組のヒーロー!」
「ああ。話によれば前半は緑谷の個性を鍛えるために二組で共同で山岳救助での現場で鍛えた後に、後半はグラントリノという方が町の視察も兼ねて彼女らとはそこで別れて見回りをするという話だ」
「かなりうまい話ですね……」
「だからな。このチャンスは逃すんじゃねーぞ?」
「わかりました!」
相澤にもそう言われてもう出久は行く場所が決まった瞬間だった。
「それでは緑谷ガール。死なないように頑張って来なさい」
「オールマイト……その不安を煽る発言はやめてください……。でも、はい!」
出久とオールマイトがそんな会話をしている中で、
「(そう言えば……飯田の奴は行く場所は保須市のヒーロー事務所だったな……飯田の家族の事情が関係している場所……ヒーロー殺し……俺の考えすぎか?)」
そう考えていた。
だが、そんな事もあったがあっという間に職場体験当日となって、
「それじゃお前ら。コスチュームは無くすんじゃないぞ?」
「「「はーい!」」」
「伸ばすな! しっかりとはい!と答えろ」
相澤に注意されながらも、各自でどこに向かうのか話し合っている中で、
「飯田君……」
「緑谷君に麗日君……どうしたんだい?」
「もし、なにかあったらすぐに相談してね? 友達でしょ?」
「うんうん……」
飯田はそれで笑みを浮かべながらも「ああ」と答えていた。
出久はそれをただで見送るつもりはなかったために、
「もし、何かあったらお願いね……?」
「にゃっ!」
一匹の猫が飯田の後を付いていったのであった。
もしもの保険であるのは出久でも分かっているが、そのもしもが起きたら大変だからだ。
こうして出久も心配はすれど、まずはグラントリノのヒーロー事務所のある場所へと向かっていった。
そして新幹線で45分の場所にその事務所はあったのだが、
「なんか、すごいぼろい……」
見た目がすごいぼろい事務所があったために、少し入るのを躊躇う出久であったが、意を決して中へと入っていく。
「雄英高校から来ました。緑谷出久です……」
中に入ってみれば電気は点いておらず、少し薄暗い。
だが、それよりも衝撃的な光景を目にする事になる。
「し、死んでる―――!?」
そこには赤い血の様なものをぶちまけて倒れている人の姿があった。
「生きとるよ」
「い、生きてる……? よかった……」
それが出久とグラントリノとの最初の出会いであった。
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