ペルソナ3
2028話
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じていない訳ではなく、単純に明日、もしくは明後日……それ以降の食事に使う分だと言って納得させた。
実際、それは決して間違っている訳ではない。
空間倉庫に入れておけば、新鮮な野菜はいつまでも新鮮なままで、総菜の類も悪くなるような事はないのだから。
「ふーん。……ま、アクセルがそう言うなら一応信じておこうかしら。チドリは? 材料をちゃんと買った?」
「うん」
カレールーに豚肉、ジャガイモ、タマネギ、ニンジン。買った物を見ると、特におかしな物はない。
料理の素人が知ったかぶりをして、適当に隠し味とか考えると、とんでもない失敗をするんだが……今回に限っては、その辺りを心配する必要はないのだろう。
もっとも、寮の方に何か危険物がある可能性は否定出来ないが。
「じゃ、私はこれで帰るわね。順平が部活から帰ってくる前に料理を作りたいし」
そう言い、チドリはそのまま帰っていく。
「チドリだけで本当に大丈夫だと思うか?」
「うーん、でも荒垣さんがいるから、大丈夫じゃない? 私も色々と教えて貰ったし」
「……そうなのか?」
俺が簡単なものではあっても、料理が出来るようになったのは、言うまでもなく荒垣から教えて貰ったおかげだ。
だが、まさかゆかりまでもが荒垣から料理を習っていたとは……更にチドリにも料理を教えているとなると、もしかして荒垣ってS.E.E.Sや俺達も含めて全ての料理のルーツとなる人物なのかもしれないな。……少し大袈裟かもしれないが。
ともあれ、買い物を終えてチドリと別れた俺達は、そのまま俺のアパートに向かうのだった。
「もうちょっと待っててね」
台所の方から漂ってくる香りは、食欲をそそる香りだ。
そんな台所の方を見ていると、それに気が付いたゆかりがそう言ってくる。
ちなみに今日のメニューは秋という事で大ぶりの秋刀魚を使った塩焼きと、肉じゃがの2つがメインで、それ以外には味噌汁、炒め物……といった感じのメニューになっている。
ゆかり曰く、出来ればキノコの炊き込みご飯を作りかったらしいが、時間がなかったとか何とか。
炊飯器で炊くだけなら、そこまで時間は掛からないと思うんだけどな。
そう言ったら、食べるだけならそれでもいいけど、美味い炊き込みご飯を作るには色々と下準備が必要、らしい。
炊き込みご飯の素とかを買ってきて、それに追加で椎茸、シメジ、エリンギ、エノキ……その他諸々のキノコを入れるだけなんだが、荒垣から色々と習ったゆかりにしてみれば、そんな簡単なものでもないとか。
ともあれ、俺が何かを手伝うかと言っても、そもそもこのアパートの台所はそこまで広くない。それこそ1人で使ってても狭いと感じるくらいなのだから、その辺りはしょうがない。
うーん
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